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2006年5月 1日

脳を若々しく保ちましょう!

人口と脳の高年齢化は深刻な社会問題に

新生活が始まって一ヶ月した頃、ゴールデン・ウィークがやってきます。
そしてそれが明けた頃、五月病と言って、精神の不安定が出てきたりしますが、もうひとつ、特に春先に出やすい症状に「もの忘れ」があります。

春になって、外が暖かくなると、骨盤が緩んでボーッとしたり、物忘れがひどくなったりするんです。

春の一時的なものならまぁいいのですが「認知症」や「健忘症」という病気に移行したら深刻な問題ですよね。

物忘れ=痴呆は歳を取ってからの症状だというイメージが強いですが、最近ではそうでもなくなってきました。

脳の衰えはどんどん若年齢化していて、30代でも要注意の部類に入る人が沢山います。
試しに、下記のチェックテストをやってみてください。大抵の人は何かしら当てはまると思います。


五感への刺激を怠ると脳はどんどん萎縮します

脳の衰えが早くなる原因は、生活スタイルの変化が大きいですね。
計算機・ワープロ・携帯電話などが登場して生活が便利になればなるほど、脳を使う機会は少なくなりますから。

以前に比べて、自分で計算したり、漢字を書いたりする機会、激減してしまったでしょう?
今なら、携帯電話ひとつあれば大抵の事はできますからね。

あとは、お酒を沢山飲むとか、偏ったコンビニのご飯や油物ばかりを食べるなど「脳に栄養が行かない食事」や、脳への刺激。

バリバリ仕事をしていた人が、定年を迎えた途端に痴呆症になる場合があるのは、仕事による生きがいやストレスが脳へのいい刺激になっていたのが、定年によってなくなってしまうのが原因でしょうね。

脳というものは、五感を働かせる事をしないとどんどん老け込みます。
物忘れレベルでいればまだいいですが、脳の萎縮が進んで、脳からの指令が上手く伝わらなくなってしまうと、誰かが付きっ切りで世話をする必要が出てくるので、家族が仕事を辞めなければならないなど、周りの人達が大変な犠牲を払う事になりかねません。 

認知症患者の行動は、失禁や徘徊など小さな子供のようですが、体は大人。
それこそ、命と命の向き合いです。
真剣勝負だから、看ている人は大変な体力と気力が必要です。

四六時中看ていないといけないから、周りが疲れてきちゃうんですね。
介護をしている人の三分の一は鬱病だと言われていますし、寝たきり老人や認知症患者の看護疲れによる犯罪も増加の一途をたどっています。

そして、本当に深刻なのが、お金の問題です。
看護に要するお金って、半端じゃなくかかるんです。年間で五百万円位は軽くかかってしまいますから、下手をしたら一家の破滅になりかねないですよね。

病気になってしまう本人は分からないでしょうが、周りの人にとんでもなく大きい負担と心配と迷惑をかけてしまう。

それを考えたら、自分のためには勿論、周りの人達のためにも体と脳を鍛えておかなければいけないと思います。

脳はね、最高のコンピューターですよ。
世界中のコンピューターを全て集めても、人の脳ひとつ分のコンピューターはできません。
脳という優秀なコンピューターを存続させるには、やっぱり油切れを起こしちゃいけませんよね。

脳にもキチンと栄養を与えてあげないと。動いていて当たり前だと思ってはいけませんよ。

 
指先を動かす運動は脳の運動にもなります

脳の衰えをくい止めるためには、指先を動かす事が大切です。
とにかく、指先を動かしましょう。

指先を動かすと脳に刺激が行くので、手軽にできる脳の運動になりますね。
パソコンも指先を動かすのでいいですが、パソコンをやっていると、漢字が出てこなくなりますから、何でもメールにするのではなくて、たまには手紙を書いてみるのもいいかもしれませんね。

 
人間らしく生きるには「脳ケア」がとても大事

人間はね、心臓が動いていて、脳が丈夫なら、何とかやっていけるものなんですよ。
病気にかかったら脳から免疫細胞へ指令を出して、ウィルスをやっつけて治す訳だから、脳からの伝達機能がが正常に働いていれば大事にならずに済むんです。

下のテストの結果はいかがでしたか?
今のところは大丈夫な人も、ちょっと危ない人も、要注意の人も、自分の症状を自覚して、今からしっかり脳ケアをしておく事が、将来自分と周りの人が人間らしく幸せに生きるための重大なポイントになると思います。


次の質問のうち、自分に当てはまるものはいくつありますか?


●電話が掛かってきた人の顔がすぐに思い浮かばない。

●時計を見たすぐ後に、もう一回見て、何時だか確認する事がよくある。

●顔見知りの人なのに、苗字がとっさに出てこない事がある。

●花の匂いを感じる事が少なくなった。

●「酸っぱい物を酸っぱいと感じなくなってきた」など、味覚が変わってきた。

●以前に観た映画や読んだ本をもう一度借りたり買ったりしてしまう事がある。

●外出時、鍵をかけたか不安になる事がある。

●買い物に出て、買いたい物を二つ以上買い忘れて帰ってきた事がある。

●話をする時、思っている事が言葉にならず、つい主語のない、「あれ」「えーと」という言葉になってしまう。

●何かをしようと動いている途中で、何をしようとしていたのか忘れてしまう事がある。

●最近、映画やドキュメンタリー番組で、昔のように感動する事が少なくなった。


当てはまるものが三つ以上ある人は、もっと脳を使う事を心がけた方がいいかも。
五つ以上ある人は、要注意です!

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