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2008年5月12日

自分の健康は自分で守る!

桜が終わって新芽が芽吹き、活き活きと青葉が茂る『イキイキ通信』と同じ季節になりましたね。(笑)

でも世の中は、イキイキしてませんよね。暗いニュースが毎日のように飛び込んできます。親子殺人・幼児虐待や老人を狙う詐欺事件・食品に薬物を入れる事件・ガソリンの値上げ問題や年金問題などなど・・・・。

日本は、このままで大丈夫なのかと思わざるを得ません。
特に、今回取り上げたいのは、今年4月から施行された【後期高齢者(長寿)医療制度】です。
みなさん、ご存知でしたか?
 
75歳以上の方は、【後期高年齢者】と言われ、新たに保険料を取られるようになって、介護保険料と同じように年金から引かれるんです。

財政難を理由に、何てことをするんだと腹立たしく怒りを覚えます。
この制度のお陰で、医療をまともに受けられなくなる、お年寄りの方も増えていくでしょうし、病院も経営が成り立たなくなって行くでしょう。

75歳以上の方たちは、戦争の悲惨さを体験し、その後貧しかった時代に日本国を支えてきた、私たちの父であり母である人たちです。

残り少ない人生の最後の日々を豊に幸せに過ごせるようにするのが国家のあり方だと思うのですが、これでは、「お金の無い年寄りは、早く死んでいって欲しい。」と言っているように聞こえます。

年金だってまともにもらえない人も沢山います。少ない年金から、介護保険や医療保険を引かれ、まともに生活ができるのでしょうか?

年齢を重ねていくたびに不安ばかり増えるってどういうことでしょうか?
これが先進国日本のやることなのかと本当に怒り心頭です。

5月には、「母の日」があり、6月には、「父の日」がありますが、改めて、自分の親を含め、回りのお年寄りのことを考えてみてください。

【子ども笑うな来た道じゃ年寄り笑うな行く道じゃ】っていう文句があるけれど、誰にでも訪れるのは「老いと死」ですよね。
生を受けた瞬間に決定していることです。だから、ちゃんと目を見開いて想像してみてください。

今、父や母がどのように日々生活しているのか?
自分が高齢者になった時の生活はどうなっているのか?

今の社会が、決してお年寄りに優しい社会ではないことや自分がお年寄りに対して、優しくなかったことに気づかれる方も多いのではないでしょうか?

駅の改札で立ち往生しているお年寄りの方を良く見かけます。
あんなに掲示板が小さくては、お年寄りには見えませんよ。
機械化が進み駅員さんだっていません。呼び出しボタンはあるけれど、分かる人なんていないんじゃないかと思うほど小さい赤いボタンです。

優しく声を掛ける人より、迷惑顔する人のほうが多いように思います。建物の作り方などもお年寄りに優しい設計にはなっていません。これが、私たちが年を重ねていく世界だと言うことです。

それでいいのですか?そうしないためにも、まず自分の回りから、変えていくことだと思います。
国家の政策は、おいといて、自分の回りを優しさで包み込んでいきましょう。その環を広げていくことが肝心だと思います。

母の日や父の日には、電話一本でもしてあげてください。
近くに住んでいるのなら、顔を見せてあげてください。

親戚や近所の方、見知らぬ人でも、杖をついて横断歩道や踏切を渡るときに少し支えて差し上げるとか、電車の中で席を譲るとか・・・・。

関わることは、いつでも出来る事です。ボランティア活動をするのも大切なことですが、自分の目の前の困っている人に、手を差しのべる事は、今すぐにでも出来ますし、その積み重ねが世の中を変えていくことだと思いますよ。

そして、高齢者の方にも、自分の生活を考え直してもらいたいと思います。先ほどにもお話しましたが、【後期高齢者医療保険制度】がスタートしました。

医療だけに頼るのではなく、自分自身の健康は自分で守るように心がけて行きましょう。ちょっとした風邪は、暖かいものを食べて、布団をかぶって寝てしまえば、治ってしまうことも多々あります。 

病院へ時間と労力をかけ、尚且つお金をかけて一時的に病気を治すよりも、健康な身体と精神を作るために、時間と労力とお金をかけてくださいね。

しかし、健康な身体と精神は、すぐに出来るものではありませんので、時間をかけて習慣化するのが肝心です。

ここでも何度も話していますが、季節のものをちゃんと食べる。
年を重ねていくと過剰なエネルギー摂取は必要ありませんので、お肉なんかは摂らないで、ご飯と野菜・海藻類・お魚をしっかり食べてください。

血をキレイにしていく食事を心がけましょう。加工食品や添加物のあるものは、極力避けてください。お料理をすることは、手足と頭の運動にもなりますから、出来るだけお料理をしましょうね。

それと、外に出かけて散歩をしたり軽い運動もしましょうね。
外に出かけるだけで刺激になりますから、外には極力出かけるように心がけましょう。
 
あとは、つまらないストレスは抱えないようにしてくださいね。
小さな事で、目くじらを立てて怒ったり騒いだりせず、一度深呼吸をして、ゆったりした気持ちで過ごしましょう。

明日には、ちゃんとお天道様は登るから、悩みなんかは明日考えましょう!明日が今日になったら、また明日考えましょう!
そうしてたら、知らないうちに忘れてしまってますよ(笑)。

心穏やかに健康で楽しく過ごせるように、お互いがんばりましょう!




[後期高齢者(長寿)医療制度とは?] 75歳以上の「後期高齢者」全員が加入する公的医療保険制度です。2006年の通常国会に提出された医療制度改革関連法案に盛り込まれ、今年4月から新たな独立型の健康保険としてスタートしました。

問題点の第1は、75歳以上の後期高齢者は、給与所得者の扶養家族で今は負担ゼロの方に新たに保険料負担が発生することが上げられます。

政府が示している平均的厚生老齢年金受給者の場合の保険料は、月額6,200円で、年間74,400円の負担増となり、2ヵ月ごとに介護保険料と合わせて2万円以上が年金から天引きされていく(月額15,000円以上の年金受給者の、老齢年金、遺族年金、障害年金から天引き)。
これまで扶養家族となっていたために保険料負担がゼロの人(厚生労働省の推計では約200万人)には、激変緩和措置として2年間は半額になる措置が取られることになっているが、新たな負担には変わりありません。

また、現役でサラリーマンとして働いている人が75歳になれば、その扶養家族は新たに国民健康保険に加入しなければならず、国民健康保険料が丸まる負担増となります。

後期高齢者(75歳以上)は現在加入している国保や健保を脱退させられ、後期高齢者だけの独立保険に組み入れられます。現行制度との大きな違いは、家族に扶養されている人を含めすべての後期高齢者が保険料の負担を求められ、大多数が「年金天引き」で保険料を徴収されるようになることです。

介護保険料(全国平均4,090円)とあわせると、多くの高齢者が、毎月1万円を「天引き」されるのです。
従来、75歳以上の高齢者は、障害者や被爆者などと同じく、"保険料を滞納しても、保険証を取り上げてはならない"とされてきましたが、今回の制度改悪により、滞納者は保険証を取り上げられ、短期保険証・資格証明書を発行されることになりました。
医療費の窓口負担は、「原則=1割」「現役並み所得者=3割」で変わりません。ただし、政府は、後期高齢者とそれ以下の世代で、病院・診療所に払われる診療報酬(医療の値段)を別建てにし、格差をつけようとしています。

導入後は、後期高齢者に手厚い医療をする病院・診療所ほど経営が悪化するようになり、高齢者は、"粗悪医療"や"病院追い出し"をせまられることになりかねません。

投稿者 right : 16:11 | コメント (0) | トラックバック