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2012年8月 2日

私も介護やってます!

 こんにちは、皆様お元気ですか?今年も半分が過ぎましたね。時間はドンドン流れてゆくのに、震災の復興はなかなか目に見えて進まないようです。私達の意識も時間とともに薄れていきそうですが、ここでもう一度『絆』という言葉を思い出しませんか...。やさしさ、暖かさ、思いやり、ほんの少しの『愛』が明るい未来に繫がると思います。
 今回は昨年の三月十一日を境に認知症が急速に進行した私の母の話をさせていただきます。あの震災が起きる前は、季節が変わるごとに少しづつ変化していた八十八歳の母が「あの日」から目に見えて壊れていきました。
 東京では震度5強でしたね。私も怖かったです。何が起きたのか頭の中は大パニックでした。私でさえ瞬間思考が停止状態でしたから、それ以上に大変なショックとダメージを受けられたお年寄りの方も大勢いらしたと思います。
 知り合いのお医者様の話しでは、「あの日」を境に急に認知症の方が増えたと言っておられました。受け止められる心のキャパシティをはるかに越えてしまったんだろうと...。
 母は三年ほど前から要支援は頂いていたのですが、一気に要介護②まで進んでしまいました。【認知症】少なからず誰もが通る道...と覚悟はしていたのですが、あまりに早く日常生活能力が低下したことに驚きました。
 妄想(お金が無くなった・物が無くなった)、幻覚・幻聴(いない人が見えたり聞こえない声が聞こえたり)、夜間せん妄(夜になると言動がおかしくなる・徘徊も含めて)、老人性うつ(うつ状態と躁状態を行ったり来たり、サイクルがある)、過食、異食(食べられないものを口に入れる)とバラエティにとんだメニューが母の中で毎日のように起こっています。勿論私一人では、とても24時間世話をすることは出来ません。
 ヘルパーさんやデイサービスなど皆様の力を借りて過ごしていますが、日によっては輪ゴムに醤油をかけて食べようとしたり、どこかにぶつけて顔が紫色に腫れていたり、今まで好きだったことに一切興味が無くなったと泣いたり怒ったりと、大人と幼児を行ったり来たりしています。
 介護老人ホームのことも考えましたが、元気なうちから本人は、「絶対に入りたくない。」と言っておりまして、今は在宅で母を看ています。でも正直大変ですよね。綺麗事では済みません。初めの内は、仕事をしながら1人暮らしをしている母の家と病院との毎日で、自分の為の時間はほとんど無しという具合でした。電車の中で居眠りした事も有ります。毎日の主役が母になり、振り回されっぱなしで、イライラが積もり寝れない時がありました。その時にふと思い出したのが、三月十一日以前の母のことです。 以前母はリッチロンを好んで飲んでいました。そのお蔭で年相応の脳の萎縮があり、少しづつゆっくりとボケていってましたが、日常生活はほとんど1人で行なえていました。
 リッチロンを飲むと目が良くなり、テレビの内容が凄く理解しやすくなると言っていました。それは、脳が活性化して、テレビの動きや、言葉がすんなりと理解できていたのだと思います。良くテレビの漫才を見ながら笑っていた母を思い出したのです。
 しかし震災以来、理性より生命維持の本能が勝ったのか、リッチロンをまずいと言って飲まなくなりました。その代わりに、ルチルをドンドン飲むようになりました。放って置くと、ルチルを1日で1本飲んでしまうこともありました。身体が健康になるのはいいことなのですが、頭は老化・・・。以前はボケるより死んだ方が良いと口癖のように言っていた母ですが、まだまだ『生きたい』と願っているような気がします。まあ無理せず、気張らず、手抜きの介護を続けていこうと思います。
 今まで自分では頑張っているつもりは無かったのですが、さすがの健康自慢の私も、疲労が重なり今まで体験したことが無かった胃痛を体験しました。夜寝ると胃痛が始まり朝まで続くこともありました。朝起きると胃に石が入っているように重く感じるのです。
 身体が実家に行きたくないと訴えてくるのだと思います。仕事に行く時は、元気になりますからね(笑)。少し嬉しい?ことは、ストレスって本当に胃に来るんだって自分の身体で分かったことです。
 今はルチルを多めに飲んでいますが、身体の疲労感が全然違います。とても和らいで来ました。身体が元気になると心も元気になります。どうせやるなら、楽しくやろうと思えるようになります。嫌そうな顔でやるより笑顔でやる。胃痛も何とか治まり元気に介護を続けています。
 それとやはり、介護は手や腕・足腰を痛めますよね。いくら体重が軽い母でも起こしたり寝かしたり、車椅子に移す時やトイレに連れて行く時、お風呂に入れたりするのは重労働です。ヘルパーさんのように教育を受けてない私は、膝や肘に負担をかけ過ぎて傷めてしまいました。階段の上り下りもできなくなり、病院に行くと、急性関節炎に罹っていました。
 アップボーンを1日2袋飲み始めて、1ヶ月かかりましたが完治しました。今では、ルチルとアップボーンをお守り代わりに飲んでいます。
 介護は、将来良くなると言う事がなく見通しも立ちません。まずは自分自身が健康で、身体も心も元気でないと介護を続けて行くことができませんよね。あとは自然にまかせ、少し楽しみながら行きましょう。

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