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  • 序文「アマゾン一人旅」

第1回「タイトルがはいります」

アマゾン一人旅のきっかけ

高校生活ではなんの問題もなく、友達と毎日笑って過ごしていました。でも一方ではこのままでいいのか?と、いつも考えていました。上の兄の二人は当たり前に大学に行ったけど、自分の進路を決める時、両親のアマゾンの仕事を本気で考えました。

でも、いつも家族あってのアマゾンだったので、一人で行って自分の目で見て感じて、それで決めるしかないと、結論を出したんです。

それで担任の先生に相談したら賛成してくれて、校長先生には「自分のクビがかかっているから、絶対生きて帰ってこい」と励まされ、クラスの人からはおみやげを頼まれるし、親には「お前なら大丈夫、がんばってこい」と一言で、もう行くしかない状況になってしまって、悩む時間は長かったけど、口に出してから旅立つ日まで、あっという間で正直、自分が一番あせってました(笑)。

でも、いつも一年の大半はアマゾンの人が家にいたし、現地には知り合いも多いので、遠い国にいくという不安はそれほどでもなかったです。

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現地までの道のり

やっぱり日本の裏。まず関空からアメリカのダラス、そこから乗り換えてマイアミ。ここで何を勘違いされたのか、突然両脇に抱えられて別室へ連行。穎悟攻めの中、荷物を全部検査され、頭は真っ白。その悪魔のマイアミからやっとブラジル、リオ・デ・ジャネイロ。ここまで飛行時間24時間。そこからブラジル国内線でリオからアマゾナス州リオ・ブランコで、国内時差含めて7時間。地球の大きさ、南米ブラジルの国の広さを身をもって知りました。

このあたりから人の顔が違って、厳しく険しいマッチョの男の世界。やっと知り合いのゼゴンと合流。うれしかったです。ほっとしました。大地に足が着いたと思ったら、すぐに車に乗り換えて、奥アマゾンの入り口、カヌー乗り場ボッカ・ド・アクレにめがけて10時間の移動開始。

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広大な大地と伐採された跡

その間の陸地移動では、いろいろな風景が見えてきます。ここからも森林伐採の脅威は進んでいました。いままではジャングルだった場所が、すっかり丸坊主。超大木を乗せた超大型トラックが行き来し、地面は穴が開きボコボコ。知っていたけど、実際自分の目で見てみると事態はかなり深刻なんだなと痛感しました。今でこんな状況なのに、今いる子供が大きくなった頃は、どうなっているのか?とても深刻になると思うし、伝えていくことの大切さを感じました。

でも空気がとっても澄んでいるから夜の星は、地平線から見えるんです。それも信じられないくらいに空いっぱいに、たくさん輝いていました。思えばアマゾンに来てからは、自然に心が楽になって、エネルギーがどんどん沸いてくることが多かったと思う。大自然の中に入ると心が勝手に喜ぶんです。自分はこの感じを求めていたのかもしれない。

もちろんゼゴンや僕を受け入れてくれるアマゾンの人たちのお陰もあるかもしれません。みんなに感謝。ありがとう。

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いよいよカヌーの登場!深い森のアマゾンへ!

毎日いろんな体験しながら深い森のアマゾンへ。港の入り口ボッカ・ド・アクレに到着。これから先は民家だけで、お店が一つもない本番!奥アマゾンです。明け方と同時にカヌーに乗り込み目的地パウイニ自治区へ。僕が行った時は乾期の季節。だから水かさがいつもより3m〜10mも低く、いままで川の水で隠れて倒れた大木が姿を現してくる。

カヌーの移動が中心のアマゾンでは、水かさの多い雨期よりも、この季節の方が危険が増すんです。アマゾン川は見た目、緩やかな流れかと思ったら大きな勘違い! 川の中は流れが、かなり強くて早い! モーター付きのカヌーのスピードを弱めたら、前に進むことは難しくなる。
だから大きな音を立てながら、フル回転。(嬉しいことに、ここで日本のヤマハ・エンジン登場。日本製品は、壊れにくく性能がいいと、ほめていた。)猛烈なスピードで大木の下をくぐったり、よけたり。ボーッとしていたら骨折どころか、大木にぶつかり体の部分をもぎとられるそうだ
毎年何人かはこの川を渡るときに、死んだり、腕・足を失うそうで、非常に危ない。あと、映画みたいに人を丸呑みしてしまうアナコンダが本当にいて、確かにその水路は不気味な気配が漂っており、水路入り口には看板があって、ここから先は大きなアナコンダがいるから、入るな危険とあり、数人が既に餌食になったそうです。本当の話です。

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神秘で不思議な体験

しかし、痛々しい話だけではなく、アマゾンならではの美しく不思議で神秘的な経験もした。川を上っていくと、どこからともなく、色鮮やかな鳥たちがやってきて、カヌーのすぐ前を飛んでくれていた。まるで行き先を知っているように、ずーっと道案内をしてくれて、水路が左右に分かれる時も、行く方向を知っているみたいに。それを見ていたおじさんは、「あなたはアマゾンから喜ばれ、受け入れられた。」と、言ってくれました。鳴き声は今まで聞いたことのないきれいな音が、森の遠く先にも、過ぎ去った後にも響き渡っていました。

またあるときは、川の岸に黄色いひしめく塊があり、目を凝らしてみると、それはなんと蝶々の大群。カヌーの音で一斉に何百何千という信じられない蝶が舞い上がる。あたり一面すべてが黄色で埋め尽くされ、その光景は、どこか違う世界に完全に連れ込まれた、そんな不思議な体験もありました。

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森の生活とコパイパたち

やっとカヌーから離れ、足が陸に着いての生活が始まりました。でも着くなり、今マラリアの大流行だから、体力を落とすな。心がネガティブになると、病気がやってくる。と言われました。マラリアに何回もかかっている人がいるそうで、普通なら寝たきりや死んでもおかしくないけれど、日常的に森の薬草や実を毎日取り入れているから、肝臓が丈夫なのた。と、言ってました。またこのような蚊の多いときは、アンジェローバを塗って、蚊を寄せ付けないようにする。とも言っていました。

あと、おもしろいことに、アマゾンの各家には、緑色の救急箱があって、中身はコパイバ・マリマリ一本と包帯だけが入ってました。あるおばさんは、日本の僕たちがコパイパ・マリマリをフェアトレードで輸入しているのを、知ってだと思います。
僕に「今も昔もどこの家にもコパイバがあってボン(よし)よ。」と、見事なアマゾン版コパイバ・レディを見せてくれました。アマゾンの森は地表が硬く薄いので、根が育つことが難しく、そのためバランスが崩れやすく、口内炎になることが多いそうで、それにコパイバが一番だ。とも言ってました。

やっぱり、古来から伝わる秘薬って言われ。今も各家庭にある。本当に伝承って生きていると、実感しました。

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仕事は神聖だと知る

仕事の工程はすべてに男女、はっきり分かれています。きっとこれも昔からの仕方だと思います。男女一緒の場所に集まり、作業をして進めることは、ありません。

例えば植物のエキスを作る作業では、女性は布で葉の汚れを拭き落とし、天日に干す。その手伝いを女の子も手伝っていましたが、その子が疲れて横になったら、ここから出なさいと言われ、その部屋から出て行き、違う部屋で寝ました。聞けば神聖な仕事だからと。またどんなに小さくても、男の子は入ることが出来ません。

日干し終わったら煮炊きするための麻袋にいれ、男性に渡します。その煮炊き場は、日本の相撲場のように、一段高い土台にあり、女性はその場に入ることが出来ません。煮炊きする水は、決められた地下水の場所から汲み上げられます。その仕事は小学生くらいの小さな男の子に決まっていました。

煮炊きの仕事をしましたが、熱帯雨林の蒸し暑さだけでも、かなり疲れてくるけれど、この煮炊きの火の暑さと、腕を回し続けなければならないきつさで、汗だらだら、この作業を半日ぶっ通し。体力には自信があった僕でしたが、勘弁してくれーと、心の中で悲鳴を上げていました。

でも途中でやめることもカッコつかないので、最後までがんばり通しました。途中水分を補給しなかったことから、頭から水をかぶせられましたが、よくがんばったと、ぶ厚い手の責任者に、肩をたたかれました。

一人前の男として認められた気分で精神もマッチョ! 部屋に戻ってベットに横になったら、そのまま気絶。気づいたら朝になっていました(笑)。

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採取の人に感謝

コパイバ・マリマリを採取するおじさんに会いました。このおじさん、古い鉄砲を肩にかけ、布袋にはマンジョオカイモを蒸かしてカラカラに乾燥させた食事3日分と、寝るための布を腰に巻き、深い森に入る時でした。僕が日本から来たことを知ると、オーオーと、グイーっと抱かれて握手され、とても喜ばれました。

今は乾期でジャングルにはジャガーがいて危険が伴うから、次は一緒に行こうと言われ今回は残念でしたが、言葉がみつからなくて、ありがとうしか、言えなかったです。
ずーっと熱帯雨林の蒸し暑い中を歩き続けて、森の中で寝泊まりして、採取してくれている。このことを自分の目で見て、胸が熱くなった。

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コパイバ商品で還元支援。元気な森の学校の子供たち

学校はちょうど新学期前のお休み期間でしたが、自分が前来たときの学校、昔の写真からはだいぶ違っていました。日本の僕達がいつもコパイバ製品で学校に寄付還元していることを知っているからか、ジャポン!と、皆が僕に笑顔を送ってくれました。とってもうれしかったし、いいエネルギーをいつも、いっぱいもらえていた。字を書く、学ぶ。当たり前に思っていたけど、書けない人読めない人が、たくさん本当にいる。持続可能な森にするっていうけど、現地の人が理解することが大切だ。

だから教育学校支援が必要だと、両親も92年ブラジル地球サミットを始めたことだけど、それにライトスタッフさんも賛同してくれました。

生意気かもしれませんが、アマゾンの生活で、身に染みて学んだこと。それは良い行動をしたら、ちゃんと自分にいい形で戻ってくることです。必ず、絶対にです。

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自分の仕事の意義や将来の展望

アマゾンではだれもが皆、僕のことをAKIRA(あきら)(アマゾンと日本の架け橋を作った人)の息子。といって、喜んで受け入れてくれました。

今回これからの自分の道を探すために、アマゾンに行きましたが、気がつくと、その道がもう始まってました。でもこれも両親がすでに道を作ってくれていたから、このアマゾンの旅が出来た。でも次からは、自分の名前の『ひかる』を覚えてもらって、日本で困っている人の所にコパイバ・マリマリなどのアマゾンを届け、同時に森の自然保護、学校支援がこれからも、もっと広く続くように、多くの人と交わり、日本とアマゾンが一緒に元気になっていくようにする。そういう仕事をこれからも頑張ってしていきます。

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コパイバシリーズ商品紹介 コパイバ商品の売上げの一部は、森林保護や現地の学校運営のために使われています

  1. コパイバマリマリオイル

    飲む・塗る・混ぜる。幅広い用途と症状に対応
    【商品名】
    コパイバマリマリオイル
    【原材料】
    コパイバ (100%天然ピュアオイル)
    【内容量・価格】
    10ml・\3,600 / 20ml・\6,800