強迫性障害は強迫観念と強迫行為の2つがあってはじめて強迫性障害と診断されます。
因みに強迫観念とは、簡単に言えば、本人の意志とは無関係に頭に浮かぶ
不安感を生む観念のこと。
強迫行為とは、その強迫観念を追い払うために行う行為を指します。
大丈夫だと思いながらも「もしかしたら・・・」という万が一の危険を恐れる気持ち(強迫観念)が増大することと、その危険を取り除き、不安を打ち消すための動作や行動(強迫行為)に悩む状態のことを強迫状態と言い、この強迫状態を頻繁に繰り返す病気が強迫性障害です。
恐怖を感じる対象は、人によって様々で、近年は特に汚れや細菌を恐れる「不潔恐怖」に悩む人が増加しています。これは、例えば、何かに触るたびにバイ菌がついたと思いこみ、1日に何度も手を洗わないと気が済まないという例や、自宅以外のトイレには絶対に入らないといった、異常なまでに恐怖の対象を打ち消す行為に熱中するというもので、その行為に時間を取られ、疲弊して生活に支障をきたしてしまいます。
こうした強迫性障害に陥ると、自分でも心の中では「こんなことしてバカみたい」「なぜ、こんなことをしなくちゃいけないんだ?」という風に思っているのです。しかし、それでも、襲ってくる不安が大きく、どうしてもこのような行動をとってしまうのです。この強迫性障害は神経症の1つですが、他の神経症と同様に非常にうつ病を伴いやすい病気であることが知られています。
強迫性障害には、カウンセリングといった心理療法は役に立たず、SSRIのような抗うつ剤による薬物療法が効果を発揮します。代表的な薬として、プロザックという抗うつ剤がありますが、これは脳内の神経伝達物質(セロトニン)を増加させる機能を持ちます。従来の抗うつ剤はプロザックと同様の機能はありますが、副作用が非常に強く、強迫症状を抑えるのに必要な量を投与することが困難だと言われてきました。
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