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ストレスケア日比谷クリニック
吉家重夫
心理コンサルタント
「統一場心理学」提唱者

 

第1回 「不安って、どこからくるの?」

<不安は心の問題の入り口>

 何か不安なことが出てくると、それがいつまでも頭から離れずに眠れなくなったり、緊張してしまい、いつもの実力を発揮できなくなることがあると思います。不安は、心の問題の原因であり入り口になるのです。そればかりか、不安になると、周囲の人が良いアドバイスをしても、耳に入らなかったり、実行する気分になれないかもしれません。
 つまり不安は、様々な問題の解決を阻む壁にもなってしまいます。そこで今回、心理学シリーズの連載を始めるに当たり、不安症を取り上げることにしました。
 まず、問題を解決するためには、敵の正体を知る必要があります。

 不安とは、いったい何でしょうか。
私は、統一場心理学という新しい心理学を構築しました。そして、その心理学を使うと、一見難しい問題にも分かりやすく的確にお応えできると考えています。

<頭の中をグルグル回る不安>

 皆さんを悩ませている「不安」は、一体どんな性質をもっているでしょうか。勿論、ここで問題にしているのは、すべての不安ではなくて、感じ過ぎる不安、考えても仕方ないのにずっと心を占領してしまう不安、頭の中をグルグル回っていて、私たちの毎日の生活を邪魔する不安です。

 実はこれらの性質の中に、既に相手の正体を示す特徴が含まれています。それは、いくら考えても頭の中をグルグル回っているだけで解決しないという性質です。心は目に見えませんが、皆さんは、普段の生活の中でこれに似たことをかなりの回数、見聞きしているのではないでしょうか。
 例えば、「部長は、私のことを誤解しているのでは」と心配したり、「好きな異性が、自分のことをどう思っているか」と気にするような場合です。
 どちらの場合も、相手に聞くことができれば解決するのに、それができないばかりに、部屋の中をグルグル歩いたりするのではないでしょうか。

 実は、このようにグルグル歩く状況と、不安が心の中をグルグル回るのには、とても共通した要素があります。それは、今あなたがグルグル回っているところには、解決策がないということなのです。解決策がないから、どんなにグルグル考えても、問題を解決することなどできず、いつまでもイライラしてしまうのですね。勿論、そうなるには理由があります。部長や異性の人に直接尋ねることが難しいのと同じで、あなたが問題の解決策に触れられないように、心が分断してしまっているのです。

<原因は心の中の分断>

 右の図を見て下さい。例えば、「失敗したらどうしよう」と悩んでいる人は、実は失敗した場合のことを具体的には考えていないものです。失敗したときの状況について詳しく思い描くことを「怖い」と感じて、その情報を書き込んだ「不安の元」の部分を「普段の心」から追い出しているのです。
 これ以外でも、置いてきぼりにされたらどうしようとか、結婚できなかったらどうしようとか、就職できなかったらどうしようとか、様々な不安があると思います。
 もしその不安が、不自然に続いてしまったら、そこには同様の心の分断があるかもしれないのです。この構造を理解しただけでも、少しは不安が軽くなるはずです。

 そして更に、比較的簡単で誰にでもできる解決方法を説明します。キーワードは、「扱えるようにする」です。不安の元を普段の私に取り込めば、扱えるようになります。そして扱えるようになれば、不安そのものが解消してしまうのです。
 そのためには、相手の正体を見破ることが必要です。表面的に分かったと思うだけでは解決しない不安も、実感を伴ってありありと感じるレベルになると、私たちは「これだ」という納得感が得られます。このとき初めて私たちは、不安を普段の自分に取り込み、それを扱えるようになるのです。

<挑戦してほしい2つの実践法>

 更に実践的な作戦を二つ挙げてみましょう。

 第一は、あなたが日頃から考えたくないと思って避けていることがあれば、まずそこにチャレンジすべきです。
 例えば、あなたがAさんのことを嫌いで考えたくないと思っているけれど、実はそのAさんが不安の元だったとしましょう。あなたは、心の中でAさんの顔に「嫌い」というレッテルを貼っていますので、そのままでは考えにくいはずです。もしあなたが、そこに問題の解決があると薄々気づいているなら、チャレンジする方法があります。それは、可能な限り細かいところを思い出すという方法です。
 例えば、Aさんとのやり取りの一つひとつを細かく思い出すとか、Aさんの細かい特徴を30挙げてみるとか、何か一つのことを徹底的に挙げてゆきます。
 このような作業を続けてゆくと徐々に不安感が軽くなってゆくのではないでしょうか。私たちは、経験的にこのことを、「覚悟を決める」とか「腹をくくる」などと呼んでいますね。

 第二は、不安の起きる前に遡る方法です。今感じている不安が起きる前に遡り過去の自分になったつもりで今を眺めてみます。最初に何が起きたのか、次に何が起きたのか、そしてどのように不安になったのか。もし何も変化を感じなかったら、更にもう少し過去に遡り、そこから同じことを繰り返して考えてみるのです。
 前の例なら、Aさんのことを嫌いになる前に遡り、そこから現在の状況を眺めてみるのです。

 どうでしょうか。また少し不安が軽くなったのではありませんか。

<不安の元を追い出した原因>

 不安を軽減する方法は他にも色々とありますが、しかしいつでも有効とは限りません。そもそも「不安の元」を「普段の心」から追い出した原因が不明のままだからです。もし原因が判明し対処することができれば、不安感は自然に解消するはずです。

 この「不安の元」を追い出した原因は、成育歴の中に潜んでいます。ときにはとても個人的な事情が含まれるので、その全体をここで説明することは無理だと思います。ですので、代表的な例をいくつか示すことで、皆さんの参考にして頂ければと思います。
 まず比較的多く見られるのは、親が子どもに自分のことを判断させずに育てた場合です。「お母さんの言うことを聞いていればいいの」などと言って失敗させないように育てる一方で、たまたま本人が失敗するとひどく叱ったりしてしまうと、自分で判断することが怖くなります。自分の判断に自信が持てなくなり、照明のスイッチを本当に切っただろうかとか、玄関のカギをちゃんと閉めただろうかなどと、不安が後から後から湧いてくるようになってしまうかもしれません。完璧でないといけないといった気持ちになってしまうのです。

 自分がこんな育てられ方をしたと感じたら、どうしたら良いでしょうか。もちろん回答は一つではありませんが、原理的に言うなら「失敗をしてみること」だと言えるでしょう。あまり被害が大きくないことについて、自分から失敗してみるのです。コーヒーに砂糖のつもりで塩を入れ、頭からマヨネーズをかぶり、服を着たまま風呂に入ってみるのです。「こうでなければいけない」と信じていることを壊してみましょう。そうすれば、人生の一大事はそれほど頻繁には起こらないということに、気づくはずです。

<親の隠し事が子どもに与える影響>

 これは参考例(意図的に少し変えてあります)の一つです。昔、息子さんの手洗いが止まらないと言って来られたお母さんが居られました。1日に100回ほども洗うと言われます。色々お話を伺う中で、息子さんの出生に関する問題が浮かび上がりました。実は、妻子ある男性との間に生まれたそうなのです。
 しかし母親として正直に言うことができず、普通の恋愛で身ごもったけれども、その後その男性が、他の女性を好きになり結婚してしまったと説明していたのです。でも、家族というものは、ちょっとした仕草、表情、声の調子から、全ての秘密が何らかの形で伝わってしまうものなのです。息子さんは、何か不安なものを潜在意識で感じていたのでしょう。

 私は、このお母さんに、勇気を出して全てを息子さんに話すようにお勧めしました。少し時間はかかりましたが、あるとき覚悟を決めて話されたそうです。そして、その日から、息子さんの手洗いは治りました。

<子どもの頃のトラウマ>

 これは米国の例です。ある真面目な男性(30代)が、会社の人事部にその能力を認められ、管理職への昇進を勧められました。ところがその男性は、「私にはそんな能力はとてもありません」と、昇進を断ったのです。そして、翌年も断りました。3回目の面接で、人事部長が不思議に思い「君は明らかに実力があるのだから、何か原因があるはずだ」と、心理カウンセリングを受けるように勧めました。
 ところで、この男性には「気をつけないと足をすくわれる」という口癖がありました。何回か心理カウンセリングに通う中、ついに原因が判明したのです。それは、小学生の時、プールサイドを歩いていたら友達がふざけて足をつかんで引っ張ったのです。彼はプールに落ち、もう少しで溺れるところでした。一見関係ないようなことが、私たちの心の中では結び付いてしまうことがあります。

 心理カウンセラーは、それ以来プールが怖くなり泳げないまま大人になった彼に、是非泳ぎを練習するようにと勧めました。元々真面目な彼が、一所懸命に泳ぎを覚えたところ、翌年、にこやかに昇進を受けることができたのです。

<私に注意を向けてほしい>

 少し違う状況ではあるのですが、不安だと言って周囲に助けを求める人がいます。先程バイクですれ違った歩行者を、実は轢いてしまったのではないかとか、友人の家に遊びに行ったときに床の汚れを自分が付けてしまったのではないかとか、様々な心配事が発生します。よく話を聞いてみると、とても寂しい、誰かにかまって欲しいという気持ちが強く出てくることがあるのです。

 こんな場合も、「私は寂しいんだ」と率直に認めることができると、不安症が軽くなるときもあります。こうした方々の場合には、むしろそこからが大切で、なぜ寂しくなったのか心理カウンセリングで解明するとか、どうしたらその寂しさを解消できるのかといった現実的な智恵について話し合うことが必要になるでしょう。

<心理カウンセラーはシャーロック・ホームズ>

 心理カウンセリングの辞典まで出版された有名な心理カウンセラーの先生が、心理カウンセリングについて「まるでシャーロック・ホームズの探偵小説みたいに推理を働かせる必要があります」と、話されていました。私たちの心は目に見えないだけに、注意深く親切な目で探求し、何を普段の心から追い出してしまっているのかを知る必要があるのです。


【心理カウンセリング・ご相談などのお問い合わせ】
応用心理研究所 心理コンサルタント 吉家重夫
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