健康コラム
Healthcare Column.

「やめる」が効く! がんばらない自律神経ケア

自律神経を整えるためにあれこれ試してみるけれど、長続きしないということはありませんか?
実はそんなに頑張らなくてもできる自立神経ケアの方法があるのです。

頑張りすぎはもう卒業!「引く」ことの重要性

ヨガをする、散歩に出かける、特定の食材を食べる、呼吸法を試す……。
自律神経を整えるために良いとされる習慣は、世の中に数えきれないほど存在します。
しかし、仕事や家事で多忙な毎日の中で、これらの新しい習慣を「足し」て、それを長続きさせるのは至難の業ではないでしょうか?

「毎日j◯◯をしなければ」「完璧にこなさなければ」と、つい自分を追い込んでしまった結果、新しい習慣がいつの間にか「やらなければならないこと」というストレスとなり、自律神経の乱れに拍車をかけるという本末転倒な事態に陥ることも少なくありません。
そこで提案したいのが、もっと手軽に、そして確実に自律神経を整えるための「ひき算」という新しい考え方です。

「ひき算」習慣とは?「手放す」アプローチ

「ひき算」の習慣とは、何かを「足す」のではなく、「自律神経を乱すことをやめる」「減らす」ことに焦点を当てたアプローチです。
私たちは無意識のうちに、自律神経を乱すような習慣を日々積み重ねています。例えば、長時間スマートフォンを使う、夜更かしをする、過度な飲酒や暴飲暴食をする、必要以上に考えすぎる。これらはすべて、自律神経のバランスを崩す要因となります。

「ひき算」習慣の良いところは、無理に新しいことを始める必要がないという点です。すでに存在している「自律神経を乱す原因」を一つずつ手放していくことで、私たちの心身への負担を最小限に抑えながら、自律神経のバランスをゆっくりと、しかし確実に整えていくことができます。

なぜ「ひき算」が自律神経を整えるのか?

自律神経は、私たちの意思とは関係なく、呼吸、心拍、化、体温調節など、生命維持に必要なあらゆる機能をコントロールしています。交感神経と副交感神経の2つのバランスが重要で、現代人はストレスや不規則な生活により、交感神経が優位になりがちです。これが、倦怠感、不眠、めまい、頭痛、肩こりなど、様々な不調として現れるのです。
「ひき算」習慣は、この乱れた状態を根本から改善するアプローチです。

医者いらずの体質へ!「引く」ことで体が目覚める

「ひき算」習慣は、単なる一時的な症状の対処法ではありません。これは、あなたの体が本来持っている「自分で治る力」を最大限に引き出すという、古くから伝わる東洋医学の考え方にも深く通じるアプローチです。

東洋医学では、私たちの体は「気(エネルギー)」「血(栄養)」「水(体液)」のバランスが整ってこそ健康であると考えます。 しかし、現代のストレスや不規則な生活、過剰な情報や刺激は、この大切なバランスを乱し、「滞り」や「乱れ」を生み出してしまいます。肩こり、冷え、だるさ、不眠これらはすべて、このバランスの乱れが原因かもしれません。

これらの習慣は、この「滞り」や「乱れ」の原因となるものを、一つずつ手放していくことです。体にとって不必要なものを「引く」ことで、あなたの体は自ら回復する力を取り戻し、「医者いらず」の健やかな体質へと変化していくでしょう。

その小さな「ひき算」が、やがて大きな変化となり、あなたの心と体に静かな安らぎをもたらし、健やかな未来へと繋がっていくはずです。

今日からできる引き算習慣

1.夜る前のスマホ・PCを「やめる」

就寝1時間前からは、スマートフォンやPCの画面を見るのをやめましょう。ブルーライトは睡眠を妨げ、交感神経を刺激します。代わりに、読書や軽いストレッチ、アロマを楽しむなど、リラックスできる時間に変えましょう。

2.SNSのチェック頻度を「減らす」

常に誰かの投稿を追いかけたり、通知に反応したりすることは、脳に無意識の緊張を与え続けます。時間制限アプリを活用したり、通知をオフにしたりして、意識的にSNSから離れる時間を設けましょう。

3.深夜の暴飲暴食を「やめる」

寝る直前の食事は、消化器系に負担をかけ、睡眠の質を低下させます。消化活動のために胃腸が働き続け、副交感神経が優位になりにくくなります。就寝3時間前までには食事を終えるのが理想です。

4.精製された糖質の摂取を「減らす」

白砂糖や白いパンなどの精製された糖質は、血糖値を急上昇させ、その後の急降下で自律神経を乱す要因になります。少しずつ和食中心にしたり、玄米や全粒粉を選ぶようにしましょう。

5.詰め込むスケジュールを「減らす」

常に時間に追われている状態は、自律神経を乱します。自分のキャパシティを超えた予定は思い切って断る勇気を持ちましょう。スケジュール帳に「余白」を作ることを意識する、完璧主義を手放すとよいでしょう。

6.夜更かしを「やめる」

毎日同じ時間に裏起きする習慣をつけ、質の良い睡眠を確保しましょう。寝る前のルーティン(歯磨きや着替えなど)を決め、就職時間を一定に保つことが大切です。

※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を改編・再載しております。

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