日本では、慢性腎臓病(CKD)の患者数は1300万人ともいわれています。腎臓は不具合が起きても自覚しにくく、症状が表に出るまで時間がかかることから、「沈黙の臓器」と呼ばれています。老廃物の排泄を担う大切な臓器でありながら、不調に気づきにくく、進行も数値でしか見えにくいため、見過ごされがちです。
日本人の腎臓が弱りやすい背景のひとつに、塩分のとりすぎがあるとされています。実際、食塩摂取量は目標を上回る傾向が続き、腎臓への負担が心配されています。
生活習慣病の背景には、腎機能の低下が関わると指摘する専門家もいます。腎臓は悪化すると、厳しい食事管理や透析が必要になることもあります。だからこそ、大丈夫と思えるうちからケアを始めることが大切です。
◎高血糖
高血糖が続くと、腎臓の細い血管やる過機能に負担がかかります。慢性腎臓病の大きな原因のひとつです。
◎高血圧
血圧が高い状態が続くと、発城の血管が傷み、老物をうまくこせなくなります。塩分だけでなく、血圧そのものの管理が重要です。
◎喫煙
たばこは血管を傷め、腎臓への血流を低下させます。結果として、腎機能低下のリスクを高めます。
腎臓の健康を考えるうえで、特定の食品だけに頼るのではなく、バランスの良い食事を継続することが重要です。その中でも、健康的な食生活の一部として取り入れやすい食品をご紹介します。
1. 青魚(サバ、イワシ、サンマなど)
青魚に含まれるEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸は、健康的な食生活を支える栄養素として知られています。
2. 野菜類
キャベツ、ブロッコリー、玉ねぎなどの野菜は、ビタミンやミネラル、食物繊維を含み、バランスの良い食事づくりに役立ちます。
3. 果物類
りんごやベリー類などは、食物繊維やポリフェノールを含み、日々の食事に取り入れやすい食品です。
4. 大豆製品
豆腐、納豆、豆乳などは植物性たんぱく質を含み、和食にも取り入れやすい食品です。
5. 出汁を使った和食
かつお節や昆布の出汁を活用すると、塩分を控えめにしながら風味豊かな食事を楽しみやすくなります。
腎臓病の予防では、「血圧管理」と「血糖管理」が特に重要です。高血圧や糖尿病は腎臓に大きな負担をかけることがあるため、定期的なチェックと適切な管理を心がけましょう。 腎臓は不調を自覚しにくい臓器だからこそ、毎日の小さな習慣の積み重ねが健康維持につながります。
なお、すでに慢性腎臓病(CKD)や腎機能低下の診断を受けている場合は、カリウムやたんぱく質の摂取制限が必要になることがあるため、医師や管理栄養士の指導を優先してください。 公的機関では、減塩やバランスの良い食事、血圧・血糖管理などの生活習慣改善を推奨しています。
※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を改編・再載しております。
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