イキイキ生活通信/読み物
Sunscreen with less strain on the body

体への負担が少ない日焼け止めとは

SPF値が高いほど紫外線をブロックするの?

日焼け止めには必ず「SPF値」と「PA値」が記載されています。SPFは紫外線B波(UVB)に対する効果を表しており、2~50まで表されています。なんとなく、値が高い方が紫外線をしっかりブロックしてくれる!とイメージしてしまいそうですが、実はそうではありません。

実は、SPF15以上では、20だろうと50だろうと効果はそんなに違いません。例えばSPF2では紫外線透過量が約50%、SPF4では約25%、SPF8では約15%、SPF15では約10%、SPF30では約5%以下となります。SPF15以上になれば紫外線透過量は10%以下となり大きな差はなくなるので、日常生活はこれで充分です。

日焼け止めは化合物も意識して、使い分けを

このように、日常生活で光老化を避けるためならSPF15程度で充分です。一方で海や山へレジャーに行く時など強い紫外線を長時間浴びるような特別な時にはSPFが高いものを選ぶなど、目的に合わせて使い分けることが重要です。

ちなみにSPF値を検査機関で測定する際には、日焼け止めクリームを分厚く塗った形で値を計測しています。この量は実際に女性が塗る量の5倍程度にもなると言われています。つまりSPF50のものを薄く塗っていても、50程度の効果は期待できません。SPF値に関わらず日焼け止めは薄くではなく、しっかり塗りましょう。

また、危険なのは紫外線防御剤の副作用です。SPFが高くなっても効果は頭うちですが、紫外線防御剤の化合物の副作用は一直線に増え続けます。そのため、日常生活において毎日SPF50の日焼け止めを塗るのは肌への刺激が強すぎます。それでは肌を守るどころかお肌を傷めてしまう可能性があります。

ジェル・クリーム・スプレー等どれが刺激が少ない?

日焼け止めにもいろいろな種類がありますが、最近は、「ベタつかない」、「サラサラ触感」などを売りにして、様々なテクスチャーの日焼け止めが販売されています。しかし、透明なジェルやスプレータイプ、ウォータープルーフタイプなどの日焼け止めは、皮膚刺激が懸念される紫外線吸収剤を含むものがほとんどです。また、サラサラした質感を作る感触調整のための成分も、敏感肌の方には刺激になってしまうことがあります。

特に危険なのは、手が汚れないとして手軽なスプレータイプ。身体に吹き付けた時にとても細かい粒子を吸い込んでしまった場合、肺へのリスクなど、安全性がしっかりと確認はされていないのです。

日焼け止めの使い心地を高める成分として比較的安全とされているのは、刺激の少ないオイルです。オイルをベースに配合すると、化粧品の形状はクリームまたはミルクになります。

つまり、クリームかミルクタイプの日焼け止めの方が、ジェルやスプレーなどに比べて刺激が少ないものが多いと言えます。クリームかミルクタイプは保湿効果も同時に得られる点もおススメです。
皮膚老化の8割は紫外線による影響です。正しい紫外線対策で健康的な肌と体にしていきましょう。

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※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を再載しております。

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