イキイキ生活通信/読み物
Goodbye to the cold at the season changes.

季節の変わり目不調にバイバイしよう!

その不調、もしかしたら身近なものが原因かも?

毎年季節の変わり目に、体調を崩し、頭痛、全身倦怠感、不眠、健忘、イライラなど次々とだらだら続く症状に悩まされる方も多いのではないでしょうか。その症状は、風邪や日々の疲れ、更年期障害の症状、あるいはただ単に加齢や季節のせいかと軽く考えしまうこともあります。家族は大丈夫なのに、一人だけ体調が悪いとなると、体調不良はご自身のせいとも思いがちです。

でも実は、普通の生活の中にたくさんある「化学物質」によって引き起こされている可能性があります 。日本では約7・5%の方が発症しているという調査がありますが、意外とその存在は知られていません。7・5%というと、日本の人口は1億2547万人ですので、941万人もの方が発症しているのです。検査をしても「異常なし」と言われ、でも体調不良の原因が分からない場合は、徐々に表れてくる化学物質過敏症を疑ってみませんか。

▼化学物質過敏症とは?

化学物質を飲んだり、食べたり、吸ったり、触ったりすることで体に不調が出る病気です。ほんの微量だとしても少しずつ体の中に吸収された後に、発症するとされています。化学物質への感受性は個人差が大きいため、同じ環境にいても発症する人としない人がいます。化学物質の開発・普及は20世紀に入って急速に進んだことからも、花粉症と同様に、誰もが発症する可能性があり、まだまだ今後も増加が予想される病気です。

▼症状について

頭痛、めまい、吐き気、記憶がなくなる、思考力の低下など症状が多岐にわたるのが化学物質過敏症の特徴です。
倦怠感なども強く、仕事や学習能力が落ちていくため、少しずつうつ状態が出て悪循環になります。症状も多岐にわたるため、医師が化学物質過敏症と診断することが難しく、一般的な検査では異常が出ないため精神科にまわされることもあります。他にも、目の前が暗く感じる・耳が敏感になる・口の中がただれる・トイレが近くなる・不整脈・血管炎・筋肉痛・手足の冷え・不妊症・不眠・貧血を起こしやすくなるなど人によって現れる症状が異なり、ありとあらゆる広範囲の症状が現れます。

▽疑われる原因1 / 塗料・殺虫剤等

自宅や職場、学校などの新築、改修、改装で使われる建材、塗料、接着剤から放散される、ホルムアルデヒド、揮発性有機化合物などが、室内空気を汚染します。室内、屋外を問わず盛んに使われている有機リン系農薬(殺虫剤)は、さまざまな毒性(神経作用、アレルギー悪化、視力低下など)が指摘されています。暑い時期は何かと使う回数が増えるのではないでしょうか。

▽疑われる原因2. / シャンプー・化粧品・洗剤等

発症者の反応を引き起こす主な原因の80%は日ごろ何気なく使っている化学物質です。香水などの化粧品関連やシャンプーやボディシャンプーなど、毎日使っているものが原因となる場合が多く、使い始めは何ともなくても、長く使い続けているうちに発症する場合も多いので、シャンプーやボディシャンプーなどが原因とは考えつかないことも多いのです。

化学物質過敏症にならない為には

一番は化学物質を極力避けることです。しかしすでにあたり前のように存在する化学物質をいきなり一切無くそうとするのは無理です。まずは、なるべく触れないこと、そして自然に近い素材のものを選択することから始めましょう。
 具体的な予防策としては、よく換気をすること。殺虫剤や芳香剤、消臭剤をむやみやたらに使わないことです。衣類の防虫剤も注意が必要です。もし使用するのであれば、密閉容器内で使用することをお勧めします。

安価な洗浄剤は使う前に成分確認を!

現代社会は戦後めまぐるしく変化し、便利で高機能な生活商品が発明され、普及されてきました。その1つであるシャンプーや石鹸などの洗剤も生活には欠かすことのできない生活用品として数多く存在しています。しかし、社会発展とともに、そういった商品が人の体に大きく影響を与えるようになったのも事実です。

安価に販売されている洗浄剤の主な原料は石油、石炭、動植物油です。これらを使用して製造する洗浄剤には必ずといっていいほど防腐剤が入っています。また、汚れを落とす界面活性剤は功罪があり、汚れを落とす効能もありますが、人体に危険な含有物もあるのです。毎日使用している洗剤は皮膚を介して体内に浸透していくので、健康への影響がないはずがありません。
また、社会の変化に伴い、生活排水などが原因で河川や海も汚染され、さらには生物の生態系までも破壊されるという環境汚染も社会問題化されてきました。今出回っている洗浄剤は、人だけでなく私たちの住む地球さえも脅かす存在のものが多いのです。

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※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を再載しております。

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