老化を遅らせ健康寿命を伸ばす炭酸ガス

若さの秘訣は「自然治癒力」!?

人は誰しも年を取ります。ですが、年齢を重ねたからといって、全ての人が老けこむわけでも、病気になるわけでもありません。同じ年齢でも若く見える人、老けて見える人がいます。いったい、その違いはどこからくるのでしょうか。

理由は様々ですが、「自然治癒力」の違いによるものが考えられます。自然治癒力とは、免疫力でもありホメオスタシス（生体維持機能）でもあります。その人自身が本来持っている、自分で病気を治そうとする力です。

「炭酸ガス」とは、その物質自体に薬のような効果があるわけではありませんが、自然治癒力を高める助けをしてくれるものです。
炭酸ガスは、元々は皮膚疾患の治療、中でも特に難治性の高い床ずれの治療に利用され、医療の一環として使用されています。また、最初に壊血病の民間療法として炭酸が利用されたのは1770年と言われ、歴史の古い治療法です。
治すのではなく、治る力を授けてくれる炭酸は、人の体の仕組みを利用した安全で副作用のない補完代替医療（ホリスティック）とも言えます。

健康の土台は「血流の良さ」から

炭酸ガスによって身体に起こる第一の変化は血流が良くなることです。血液の主な役割は栄養分や酸素を体内の各所に送り届けること。同時に体内で発生した老廃物や二酸化炭素を回収し、腎臓や肝臓に運ぶ役割も担っています。

血流が滞るということは、細胞や臓器に栄養が運ばれず老廃物がとどまります。この状態が長く続くと病気や身体の不調に繋がることになります。
今の身体の不具合は、もしかしたら血流の悪さや酸素不足からきているかもしれません。炭酸ガスを手軽に使える商品はどんどん開発されています。毎日の炭酸ガスで身体のケアを始めませんか？

炭酸ガス療法がもたらす様々な効果

・筋力ヘの作用
炭酸ガス療法では、筋力増強作用も注目されています。運動習慣のない２４名に片足のみ炭酸ガス療法を週１回行いました。１カ月後には、１１７％筋力が増強しており、３カ月後には約２０％の筋力増強効果が認められました。運動をしてないにも関わらず筋力増強が認めらるという驚異的な結果です。運動をしたくても足腰が悪くできない高齢者の方にとっても良い治療法と言えます。

・脂肪への作用
炭酸ガスはミトコンドリアの活性化と、酸素量が増えることによる、脂肪代謝の促進が期待されています。ある試験では試験前の脂肪が100％だとすると、3カ月後には、97.4％に低下していた。運動が難しい人でも継続的に行うことで脂肪燃焼の効果が期待できます。

・体温への作用
炭酸ガスの主な作用として有名なのは血流増加作用です。血液は熱も運んでいるので、血液循環が正常であれば、温かい血液を身体の隅々まで運び体温を高く維持する事が出来ます。
炭酸ガスパックを行った実験では、パック後に皮膚温度が約３度も上昇した上、それが６時間も続きました。この結果からも皮膚表面だけが一時的に温まっているわけではないことがわかります。

・ミトコンドリアへの作用
ミトコンドリアとは体の細胞の中でエネルギーを作ってくれる小器官のことです。炭酸ガス療法では、ミトコンドリア量が増えることがわかっています。これは、様々な疾患や創傷の治療や予防に役立つことが期待されます。

・代謝への作用
炭酸ガスには血管拡張効果があります。血流が活発であれば肌細胞は不要な老廃物を溜めることなくどんどん排出します。その分酸素や栄養分が取り込めて細胞は活性化します。 血流量が増えると、酸素が増えて細胞が活性化し新陳代謝が良くなります。肌であれば、角層に古くなった表皮細胞が残ったままで排出できないとシワやゴワツキ、くすみ、しみ等に繋がります。

・キメへの作用
炭酸ガスパック剤を使用して、肌のキメを測定したところ、被験者全てがキメが細かくなったことが確認されています。実験では、炭酸ガスパックを顔の半分に塗って実験したところ、パックをした片方のみ明らかでわかりやすい変化が見られました。

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※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を再載しております。