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2009年6月25日

黒玄米を食べていると。こんな風に頭の中までスリムでチャーミングなぱっぱらパパになれます。

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 絶えまなく寄せては返す 不知火海の白いさざ波
陽炎に揺らいで見える 幾重にも重なる島影で
江戸時代のなごりを残す うたせ舟がエビ漁をしています。
打ち寄せる波が素足に触れ 足下の砂を優しくさらってゆく
親指と人さし指の間を...
そして 薬指と小指の間から 砂の粒が消えてゆきます。
このまま地球も消えるのかナ...
そんなこと思うも間もなく 自分を支えていた重心が
何処にあったのかを知るのです。
かかとの砂が崩れてゆく その時その瞬間にです。
万物の頂点で誇り高き 霊長類のトップ人類が
水平線の傾きを感じ始めます。
今までは「これで良いんだ これしかないんだ!」と思い込み 
踏み固めてきた 常識や通念の文明基盤が
百年に一度の世界不況によって 砂粒になってゆくようにです。
おっとと!バランスを崩し掛けますが 上半身を揺すりながら
そのまま何んとか立ち続けます。
しかし 必死の健闘空しく 次の波にバランスを崩し
あえなく倒されてしまいました。
「バシャン ザバーン」
灼熱の夏を柔らげる水温が 野良仕事に火照った全身を包み
マリンテラピーをしてくれます。
「気持ち良い~!心地良いョ~」
一体ヒーラーは どんな人なんだろう?と
そのまま沖に向かい泳ぎ 水の中で目を開けてみました。
太陽の光が あちこちに零れ キラキラ輝いて とっても綺麗。
それに胎内にいた頃の 記憶が蘇って来て 
安堵感にそのまま漂ってしまう様です。
「おっと待てョ!」
その安堵感の中心に 一際輝くもの発見しました。
はっきりとは見えないのですが それは陽炎の海面下で輝く
両手を広げたメガミの様です。
ボクは初めての神との遭遇に とっさに今までの自分を捨て
この世に誕生する前の 全てを受け入れる状態に
心を落ち着かせました。
すると 今までは眩しくて 見えずらかった光源の中に
はっきり お姿を現したのです。
その神々しく崇高な お姿はクロレラ色にカールした長髪を
ワカメの様になびかせ 日本人離れしたボディーを持つ
女性風のヒゲおやじが ビキニ姿で立ってましたとさ...。
チャン!チャン!(笑)

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ハ~イ!ライトなスタッフファンの皆さん 
夏に乗って暮らしを楽しんでますか~。
ボクは写真にあるTシャツをパジャマ代わりに購入し
泊まりに来られた村明さん達を驚かせたり笑わせています。
 ほぼ一人暮らしの生活にも何とか慣れ二年目を迎えますが
この六月には還暦を意識させる五十七歳になりました。
まぁ人と接することの少ない山奥に十一年も住んでいるので
まずいことなのか?はたまたお陰様と言うべきなのか?
だんだん浮き世離れして野生化しているかもナの認識だけはありますけど
 まぁ~イ~カのサキイカ・ヤリイカ・アオリイカです。
 それでは今回のエコひいきのお勉強を始めるとしましょう。
なぜ冒頭に海の話をしたのか?それは今回伝えたかったのが
「砂」の話だったからなのです。
砂と言えば海 海と言えばロマンティックな夕暮れの
砂浜を歩く恋人たちを連想したりしますし 
またそれが恋に憧れる乙女にせよ絵になるのが白い砂浜です。
断崖絶壁では心中か自殺かと疑ってしまいますからネ!(笑)
小さく砕けた珊瑚のかけらや貝殻混じりのきらめく白い砂は
ボクが木なり甘夏を収穫する鶴木山の梺の小さな入江にも
白浜があり 夏にはウインドサーフィンやビーチバレーの大会も開催され
参加者や海水浴に訪れる大勢の人で賑わいます。
 しかし その誰をも幸せな気分にしてくれるきらめく白い砂は 
ず~っとの昔から ここにあったのでしょうか?
またもボクの本物センサーがそんな疑問を感知しました。
よって浜辺を訪れる度に不自然に感じる疑問を
ある時良く観察してみたのです。
 砂の粒が粗く 小さな貝殻の死骸等が まだ沢山残っている。
それに自然の砂浜だったらカニやヤドカリの住む穴が
そこらじゅうに開いている筈ですが そうでもないこと。
そして 海に潜ってみて解ったのは 白砂が続く海底は
沖に向かって僅か数メートルぐらいで後は岩場だったこと。
このことからも察しが着く様に人工ビーチであることは 
後で地元の友人に聞き解りました。
なんと!数年に一度の割合いで長崎県の砂販売業者から白砂を
購入し補充しているそうです。

 さてここからが話の核心です。
では長崎県の砂販売業者は その砂を一体何処から
採掘しているのでしょうか?
そして その砂は一体何処に販売されてゆくのでしょうか?
そこからエコひいきではないある実態が見えて来るのです。
 それでは最初に一体何処から採掘している...か?からです。
大きな採掘船を海に浮かべ海底から大量の土砂をすくい
船上で洗って砂と泥に分けられ砂だけを採取し 
泥はその場の海中に投棄されてゆくのです。
陸地では土地開発に発生する残土などを海洋投棄しては
ならないとなっているのですが海上では 
その様な法整備がまだ出来ていないのです。
ではなぜ土砂を海洋投棄してはダメなのでしょうか?
皆さんもTVの映像等で見たことがあるかと思いますが
珊瑚の上に土だけが積もると その珊瑚が窒息し死滅してゆき
やがて魚も住めない死の海へと変わってしまう為で
要は海洋での生態系に著しく悪影響を及ぼすからなのです。
その点 砂は水はけを良くし水の浄化だけではなく 
様々な生物へのミネラル補給に一役かっているのです。
良く考えてみて下さい。
水道局の浄水場は砂利や砂で水の浄化をしているでしょ!
 次に採取された砂は 一体何処に販売されてゆくか?です。
前述の白浜用は ほんの一部で大半は建築業界に流れてゆき
ビルや道路等の建造物に化け街を化石にしてゆくのです。
因に関東以北では山砂や川砂が豊富に採取出来るので 
殆ど海から砂を採掘していませんが
西日本では瀬戸内海を中心に大量の海砂を数十年と
採掘して来てしまいました。
その結果 漁場の汚染が進み漁獲高が激減してしまいました。
当時 現場での漁師さんの訴えに耳もかさない行政は
河川からの工場廃水や生活廃水による汚染に集中し
海砂の採掘事業が及ぼす生態系や環境への多大な影響を
認めようとはしませんでした。
しかし 数年前ですがやっと調査の結果が出て
岡山・広島・山口の三県は県の条例で海砂の採掘を
全面禁止と決断を下したのです。
その結果 後釜としての鉾先が九州の福岡・佐賀・長崎県へと
向いたと言うことなのです。
皆さんは「どぎゃん思うとね!」
西海国立公園や雲仙天草国立公園の綺麗な海岸から魚の姿が
消えてゆくのですョ!すでにこのエリアでは漁獲高が
年々減少の一途を辿り 皆さんの好きなフグも車海老も
それにチリメンジャコだって滅多に口に出来なくなるかも!
 クーラーの効いたビルの中で 高級牛を食べるのでなく
やっぱ日本人は木造の家で 出来れば縁側で小魚でも焼いて
愛妻様と差し向いで一杯なんてエコひいきにいかんば
いかんスナ~(砂)でした。
九州でも早く規制しないと!

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