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2010年10月21日

人生に結論なんてなく 過ちと償いの積み重ね ならエコひいきしよう!

どれみ村の由緒正しい黒米の如く
黒光りしていたボクの夏の肌も
早い秋の訪れと共に褐色に薄れ
山の紅葉と一緒に染ってゆきます。
もちろん もみじの様に
真っ赤にはなりませんがネ(笑)
むしろボクは玄米自然食の
絶大なるファンですから
冬の毛に変わる鹿の様な色です。
「何で突然鹿の色なのかですって?
だって川向こうの山で
オス鹿が鳴くんだも?ん。
ミュゥ~~ン!ミュゥ~~ン!」
秋は鹿たちにとって恋のシーズン
オス鹿が縄張りを主張しながら
メス鹿に求愛する旬なのです。
ボーイソプラノ そんな切ない声を
山々に響かせ遠吠えをするのですが
皆さんは鹿の鳴き声なんて
あまり聞いたことがないでしょネ。
まぁ楽器の音色に例えますと
クラシックに登場する木管楽器の
「オーボエ」の様なダブルリードの
笛が出す音色で 音が高い上に
音量がある鳴き声なのです。
 たったいま気が着いたのですが
「遠吠え」と「オーボエ」
何か似てませんか?(Joke)

yama.jpg

 今回はその鹿に俟つわるお話しを
「天波のエコひいき」20回記念と
させて頂きますネ。
 それでは音楽シカ できない馬鹿
天波のエコひいきの始まりです。
みんなシカと 読んで下さいョ。
それに何処かで万が一
ボクに出逢ったとしたら
絶対シカとせんといてやぁ!(笑)
因にしかとするのしかとの語源は
花札の紅葉の札の鹿が
後ろを向き知らん顔をして見える
ことから来ているそうですョ。

 ボクが鹿を好きになったのは
ディズニーの映画 あの可愛い
「バンビ」を見てからです。
とにかくオープニングの
森の中へ宙に浮きながら
ゆっくり覗き込んでゆく描写 
あのアングルが好きで子供の頃から
数え切れないほど見た映画です。
 鹿達には富士山に住んでいた時も
雪の中で何度も出逢えましたし
京都市右京区花園町の双ヶ丘に
住んでいた時もそうでした。
 富士山から一緒に引っ越して来た
ブルーマールと言う種類の大型犬と
一緒に暮らしていましたので
夕方は良く仁和寺の南にある
小高い双ヵ丘に散歩にゆきました。
それこそ頻繁に鹿と逢えると言う
訳ではありませんでしたが
あの街中の丘陵でですョ 数回
めぐり逢うことが出来たのですョ。
ラッキーだったと思いませんか?
 一度は愛犬のクッキーが
そろそろと雌鹿に近づいてゆき
お尻の匂いを嗅ごうとした瞬間
鼻先をカパーンと蹴られ
キャイン! キャイン!と
泣かされたこともありました。
 (笑っちゃいけないけど...。笑)
その時に鹿の習性やら行動やらを
調べたことがあるのですが
雄鹿のあの立派な角は 毎年毎年
生え変わるって知ってましたか?
バナナの大木が一年草だと知った
時と同じぐらいに驚きました。
 それではここで神の使いとして
保護されていたり 有害獣として
殺されたりしている鹿について
シっカりと学んで見ましょう。
●まず「鹿」という文字は
長い角をもった鹿の姿を
かたどった象形文字です。
●「しか」の言葉の語源は
古くは雌鹿を女鹿(めか)
雄鹿を夫鹿(せか)と言い
shika.jpg

漢方薬の原料として
今でも貴重に扱われています。
 この様に且つて神の使いとして
人々に慕われ大切にされて来た鹿も
近年になって林業・農業者から
樹木の皮を食べ木を枯らしたり
畑の野菜を根こそぎ食べてしまう
有害獣として殺傷される様に
なってしまいました。
では何故?神の使いだった鹿は
害獣になってしまったのでしょう?
それは農耕を主として来た
古くからの日本では
貯蔵した穀物や 畑を荒らす
小動物達を狩ってくれる
益獣として祀られていた
オオカミの絶滅(1905年)に
密接な関係があるのです。
 我が国は明治の開国以来 
先人たちが長い間守り共生して来た
山や川と言った自然からの恩恵を
ないがしろにしてきました。
そして 輸入に依存した
過った都市計画や工業化を
国策として推進させて来ました。
その過程で食物連鎖の頂点にいた
オオカミは絶滅してゆくのです。
捕食類のトップ オオカミが
いなくなったことで
山の生態系はバランスを崩し
猪や鹿が増えるのは当然でした。
山は本来蓄えていた力を失い
更には人間だけに都合の良い
針葉樹林へと変容してゆきました。
 栃の実やシイの実・ドングリが
一番の好物だった猪や鹿たちは
そんな針葉樹林化した山では
下草も少なく 木の実類も
少ないため 仕方なく
山を下りては畑の野菜を食べに
里に出没する様になったのです。
草のない冬は樹木の樹皮を食べ
鹿は命を凌ぐ様になったのです。
悪いのは鹿たちではありません。
鹿が増え過ぎたのもオオカミを
絶滅させた人間の仕業ですから...。

 かくかく然々(シカジカ)...
生きるシカばねとは 
このことではないのでしょうか!。
最後に世界遺産に登録された
安芸の宮島でも 現在鹿問題が
起こっていることをお伝えします。
 宮島には元来鹿は生息してなく
奈良公園を真似て観光戦略の為に
連れてこられたのが経緯です。
その鹿を含めた安芸の宮島が
世界遺産に登録されたことにより
世界中から多くの観光客が
急増したまでは良かったのです。
ところが観光客の鹿への給餌等で
鹿の数も急増したり また捨てた
ビニール袋を鹿が食べてしまい
消化不良で病気になったり
窒息死してしまうケースまで
増えてしまったそうなのです。
 困った行政側は そこで 
観光客や住民たちの餌やりを
禁止する条例を実施しました。
しかし それが裏目となり
鹿たちが畑や山や住民の庭を
荒らす様になってしまったと
住民側からシカの島外移住を
望む声が高まり始めている
とのことなのです。

 これは全くのボクの主観で
応えにも代案にもなりませんが
とにかく我が家で時々出逢う鹿と
以前いった奈良公園の鹿と
宮島で見た時の鹿たちとでは
それぞれが夫々に違う
印象を受けたと言うことです。
 おおざっぱな例えになりますが
奈良時代から伝統文化として
共存して来た奈良の鹿たちは
街と人により馴染んでいますし
管理体制がしっかりしている分
鹿自体も安心で元気な様子です。
 でも宮島の鹿たちはと言うと
どこか人に媚びている様な
変な言い方をすると
ホームレスの手前の物乞いの
様な感じさえ受けましたし
毛並みも良くありませんでした。
 そこへゆくと確かに山に
人の目を見ているのか
食べ物が少ないからなのですが
ボクの棚畠にまで現れて
せっかく植えたモロヘイヤを
奇麗に食べつくす球磨の鹿は
当前ですが野生そのもので
どこを見ているのか解らない
大きな瞳を輝かして
目が合ったかナと思ったとたん
ピョンピョンと軽快に
森に姿を消してゆきます。
 もちろんボクの町でも
イノシシ・鹿・サルの順に
農作物への被害は拡大しています。
二十世紀後半から
気候変動の振幅が大きくなり
気象観測史上始まって以来の
新記録が毎年世界の何処かで
起きる様になりました。
そのことにより人も含めた
生物全体にも様々な揺れが
起こって来ているのでしょう。
 異常気象 大雨大洪水 地震
津波 落雷 突風 竜巻 山火事
自然災害だけでも上げれば
切りがない程あります。
それに人間が引き起こす事件や
考えられないような様々な問題。
そんな風に考えていると不安で
気が狂いそうになっちゃいますネ
「エッ!元々狂ってるじゃん!
       ですって!」(笑)。
イケネッ!忘れてた!
だから こんな山奥に住んで
いるんだっけネ。
自然災害はある種仕方がないけど
人間の問題は それこそ
一番気が狂いそうだから
鹿や熊も住む球磨の地に来て
農明シンガーになったんだもんネ。

♪鹿がバンビを連れ
 棚畠に野菜を食べにくる
 ボクのいない雨の日や
 陽も出てない朝早く
きっとボクをびっくりさせ様と
してくれているんだネ!
ありがとう ボクに志事をくれて
ネェ~なんだかバンビ
毛並みが良くなった見たいだネ!
今度一緒に写真撮らせてョって!
ヘィヘィヘィ パッパラ天波
そんな愉快な爺ちゃんでいたいネ。

 今回は結論のない話で
ごめんなさい。しかし駆除したり
車に跳ねられ死んだ鹿を
ドックフードにしている奴ら
オオカミの尿をボトルに入れて
輸出しているアメリカ。
それを農民に販売している
有機JAS認証団体。
なんかみんな狂ってない!
変わってゆくのは自然の摂理
でもボクはそっちじゃないと
思うんだけどナ~。
行き過ぎたことを少しずつ止めて
ゆくことだけなんだけどナ~。
dance.jpg

投稿者 right : 18:18 | コメント (0) | トラックバック