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第11回「ひかるアマゾンに跳ぶ!」

こんにちは、ひかるです。 今、僕はブラジル・アマゾンにいます。 今回のアマゾンは、コパイバの採取やアマゾン伝承植物療法士の勉強、それに日本から来る10名の奥アマゾンツアーコンダクターとしてもがんばります。
あと、写真なくてごめんなさい。読んでわかると思いますが、アマゾンの川で失いました。なぜか今回のアマゾン行きは、始まりからいろいろな出来事の連続です。

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行ってきまーす(6/10)

成田からスペイン・バルセロナによってから、そしてフランス経由でリオに向かいます。アマゾンに行く時は、特に気を入れ坊主にします。使用前・後のように、行きと帰りで、どれだけ違うかも、楽しみの一つ!です。では、チャオ!

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フランス語 読めるかよ!(6/24)

シャルルドゴール空港に夜到着、リオ出発便までまだ3時間ある。念には念をで、先に出発ゲートに行き、フライト確認。何だ!キャンセルと書いてある。尋ねるとエンジントラブルで今日は飛びませんと、歯丸出しでニカッとしながら、ホテルのチケットと食事券を手渡し、バス乗り場まで行けという。
簡単にバス乗り場っていうけど、シャルルドゴールは、広かった。散々迷って、やっとバスで市内を移動。夜中1時半。 でもここはパリ!やっぱり感動!やっと指定のホテルにたどり着き、見るとフロントに案内板。エアーフランス「☆+*□%〜・・!」読めるかよ!フランス語。せめて英語でも小さく書けよ。

朝6時にはバスで出発だ。今の時刻は3時寝ても3時間か…。寝坊は出来ないので部屋の電話でモーニングコールをかけようとしたが、ここもフランス語だけ。負けました。しかたないので、このままの服で、体内時計を信じて眠った。 目がパッと開いた。朝6時!飛び起きて、そのままバスに乗り、無事にフランス脱出。

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ルンルンルン ブラジル到着(6/25)

時間後リオに到着。この匂いなんだなー、ブラジルって。ふー、帰って来た。体はかってにウキウキ。チケットはリオまでだから、ブラジリア経由してリオブランコへ。

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初体験の味 アルマジロ(6/29)

やっとアマゾンに入る。日本対パラグアイ戦が10時に始まる。よっシャ、今日は負けないぞ。とロビーに降りると、様子がいつもと違う。皆やけに動きがスローリー。コップいっぱいの冷たい水を飲み、自分の部屋に戻ってTVをつけたが、反応なし。

えぇ、、クーラーも止まっている。朝から停電!!なんで今日に限って停電なんだ!!どうやら昨日フェスタがあって、元気も電気も使い果たしたと、教えてくれた。隣町は電気はあるそうだ。急いで行って応援した。が、がっくし!負けた!

それを見て、ゼゴンが「知り合いの家でバーベキューをするので行こう。元気を出せ!」と誘ってくれた。さすがサッカー大国だ。仕事でしょげても同情なし。かえって笑う。でもサッカーのことなら、とことん同情を示す。

すでに15人くらいの人達がTVを見ていた。スペイン対ポルトガルだ。自分の国の試合でもないのに、ビール片手にワイワイしてる。今日は平日だぞ。仕事ないのか?!
やっぱ、ここから違うんだなーア。日本じゃ、考えられないョ。「日本はよくやった。」とほめてくれたけど…。なんかナ―。違いすぎるよな。と、料理が運ばれて来た。
オォー!初めてのアルマジロ。若干ビビったが、味は鶏肉と似てあっさり。ちょっと獣のにおいが口に広がった。

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暴走カヌー船(7/9)

ゼゴンと採取の仕事帰りに、今日もヤマハモーター付のカヌー船に乗る。夕日が何ともいえない美しさに囲まれる。その時だった。30メートル先にアマゾンにしかいないピンクイルカが、「そっちを見てますよー。」と、動かずじーっと頭を出して、こっちを覗いている。自然色にはない、驚きのド・ピンク色!ちっとも動かないので「珍しいなぁ〜何か言いたいのかなぁ〜。」
それを見てゼゴンも笑った。

父がプレゼントした、アウディのサングラスからの笑顔が、かっこよく見えた。ゼゴンはモーターの回転数を一気にあげた。乾いたエンジン音が、森にコダマした。

ウィ!イイイィィィーン
突然の出来事だった。まるでゴジラが海から出て来るシーンのように、船底が激しく何かにぶつかり、上にむけて突きあがった。
ワッ!大木だ!川底に沈んで、見えない大木にぶつかったんだ!!

カヌー船は、アッという間にバランスを崩し、激しく大きく振られた。つかまっているのがやっと。左右55度振り続け、川の水が活きよいよく浸水した。あああ…カメラ、ビデオ!それどころじゃない。
左右に暴走するのを防ぐため、這って中央真ん中に行き、バランスを取り戻そうとしたが、依然行き先を定めずに、カヌー船は暴走突進。あ〜ぁ、もう駄目だ!
せめて、頭だけは打たないで…。川に落ちることを覚悟した。

「アーべマリア。」心で祈ったその瞬間、エンジンは突然止まり、暴走船は川に無事に浮かんでいた。あれ!ゼゴン?ゼゴンがいない!!
後ろを振り返ったら、彼はプカプカ浮いていた。同行していたみんなとやっと目が会い、笑った。極度に緊張した後は、勝手に笑いが出ることに気が付いた。流れて来るゼゴンを吊り上げた。
「プレゼントのサングラスは、自分のかわりに川底に沈んでくれた。」と笑ってゼゴンが言った。彼は明るく振舞っていたが、暴走した船を止めるには、みんなで川に沈むか、運転手だけが落ちて、体でエンジンを止めるしかないのを、みんなは気がついていた。奇跡だ。奇跡のように、皆助かった。「ainda tem vida―命はある。」
みんなで感謝し合唱した。

こっちを見ていたピンクイルカは、そこに木があることを、教えてくれていたのかもしれない。

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コパイバシリーズ商品紹介 コパイバ商品の売上げの一部は、森林保護や現地の学校運営のために使われています