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2008年12月22日

冬の風邪対策!水分補給

このところ、新型インフルエンザの話題で、テレビ番組や新聞・雑誌などで大騒ぎしていますよね。実際風邪には、「普通の風邪」と「従来のインフルエンザ」と「新型(鳥)インフルエンザ」の3種類があります。今回は、冬の風邪の対処法についてお話します。

 風邪やインフルエンザは、「なぜ冬になったら流行るのでしょう?」感染力のウィルスは気温10℃前後が一番繁殖しやすいのです。さらに気温が下がると、人間の免疫力が低下します。そして湿度が下がると喉や鼻の粘膜が乾きます。この粘膜は普段は喉や鼻を異物から護っているのですが、乾いて感染しやすくなるのです。そう!空気が乾燥して水分が不足することが原因です。そのことをちょっと心に留めておいてください。

 冬になると肌も乾燥し皮膚掻痒症になりやすくなります。昼間でも夜寝ていても、足の先から体が痒くて掻き毟って血が下着についたとか、コマーシャルでもたくさんそういう薬を出していますね。それも乾燥です。身体の中の水分が足りないのです。冬は、どんどん皮膚などから水分が出ていってしまいます。特に冬は上手に水分を取らないと、ダメなのです。お水を飲む時はがぶ飲せず、少しずつ少しずつ飲むことがポイントです。

 水分を身体にキープする為に、代謝を良くして汗をかくこともとても大切です。冬は夏と違って汗をかき難くなっています。運動をして汗をかいている人は別として、普段汗のかかない人はお風呂に入って少しでも汗をかき、身体の老廃物・要らないものを出して新陳代謝を活発にしてください。汗をかいて水分をちゃんと補給することが肝心です。お風呂に入る時に、コップに小さな氷を2・3個入れて、湯船に入って氷をゆっくり自然に溶けていくように舐めることをおすすめします。するとその水分は全部身体に吸収されるんです。これは冬に最もお勧めの水分補給法です。

 昔は、マンションはなく、家の中がスースーしていました。建物の構造とか、オフィスの構造とかも今と違っていましたから、現代のようにはあまり乾燥してなかったと思います。スーパーも無かったので、商店街とか外の露天で買い物をしていましたよね。現代は、建物の気密性が良くなって、密封状態がすごく多くなったので、その中で過ごしていると知らず知らず身体の中から水分が蒸発してしまい水分は戻ってこないのです。ですからインフルエンザにしてもただの風邪にしても、予防するには、普段から水分の補給して汗をかくこと、そしてかいた汗を冷やさないこと、この二つを心がけておきましょう。

 体調の見分け方なんですけど、自分の身体を鏡で映して見てください。左右どちらかがゆがんでいませんか?人間はだいたい左右のバランスが崩れているんですが、例えば、右だけむくんでいるような顔をしていたり、左だけ眉毛が上がっていたり。目が細かったり、左右のバランスが極端に崩れている場合、風邪や病気の前兆だと思って間違いありません。身体のバランスそのものが、どこかの偏り疲労で、いつ風邪を引いてもおかしくないくらい疲れているんです。風邪は、その偏り疲労からくるんですが、頭からくるのと、喉や鼻などの呼吸器系からと、胃や腸などの消化器系からと、腕や肩など身体系の疲労からやってきます。

 その偏った疲労を、自ら治そうとする力が身体の中にあって、1日寝ていても治らないような場合、『風邪』という方法をとって治していこうとします。熱を出して菌を殺そうとしたり、くしゃみをしたり、咳きをして痰を出したりして身体を浄化し、身体を調節しているんです。ですから、風邪は本来、健康で長生きするための宝物なのです。

 風邪にかかったかなと思った時の1番初めの対処法ですが、わたしがおすすめしているのはお風呂を使うことです。いつも自分が入っているより1度か2度ちょっと高めのお湯の中に浸かって新陳代謝を高める。肌が少し赤くなるくらい温めてください。じっくり入るのではなくて、熱いお湯に入りさっと出て身体を良く拭いて、ゆっくりお水を飲んで暖かくしてすぐに寝ます。風邪の引きはじめだったら、充分効果が発揮できると思いますよ。風邪を引きかけるとお風呂に入っても、いつものように暖かくなかったり、さっぱりしなくて身体が重たいことがありますよね。身体が冷えて代謝が悪くなっています。風邪のバロメーターのイエローカードが出ていますよ。

 2番目の対処法は風邪のツボを刺激することです。背骨と肩甲骨の下部の交わった辺りにツボがあります。触ってみると、背骨が飛び出ていたり少し横に出ていて触ると痛いんです。そこを少し刺激するといいですよ。相手がいるなら手のひらで擦ってもらうとか一人なら、柱に背骨の飛び出た部分を押して刺激したり、ビール瓶を置いてそこに背中が当たるように寝て、ゴロゴロとすればいいと思います。

 あとはやはり食事ですよね。冬には冬の食べ物があり、ちゃんと風邪を引かないように自然は用意をしてくれているんです。特に冬に採れる野菜、カブ・白菜・ねぎなどは、白いものが多く、風邪にはとても効用があります。水分補給にもなる冬の鍋物は、お野菜もたっぷり入っていてとても健康にいいですよね。昔から「滋陰(じいん)」という皮膚や粘膜を潤す働きのある食事をとることも冬は大切と言われてきました。滋陰作用が強い食物としてはゴマ・くるみ・松の実などの木の実や椎茸などのキノコ類です。また、山芋・百合根などは、滋陰作用だけでなく体力をつける作用もあるので、冬にはもってこいの食品といえます。あと果物ですが、みかんや柿は、ビタミンCが豊富に含まれています。

 新型インフルエンザは、未知のものですから恐怖に感じている方が多くいらっしゃいます。確かに恐怖ですが、異常に怖がることは無いと思います。罹る人もいれば罹らない人もいるし、罹っても治る人もいる。とにかくパニックにならないように落ち着いてください。だけど侮ってはいけない「備えあれば憂いなし」です。お子さんだとかお年寄りだとか、ちょっと体の弱っている人がいるところは、十二分に注意をしたほうが懸命だと思います。対岸の火事とよく言いますが、とりあえずできるだけ準備をしておきましょう。罹らなければ万歳ですし、もし罹ったとしてもそれは自分に納得できること。だから、私には関係ないし、もし何かあったら誰かが助けてくれるというのは、それはやめたほうがいいですね。

 緊急事態に備えて、ゴーグル・マスク・手袋・帽子・非常食とお水は最低限の必需品ですね。お水ですが、風邪にかかった場合は、スポーツ飲料水をおすすめします。普通のお水だと全部体外に出てしまいます。スポーツ飲料水を、少しずつストローで飲んでください。必ず備品の中に入れて置いてください。

 新型インフルエンザに罹ったかどうかは、自分では判断が出来ませんよね。普通の風邪やインフルエンザなのに、病院に行くことで逆に感染してしまうことも考えられますから、かかりつけのお医者さんや地域の保健所や自治体など相談できるルートを何通りか確保しておくことが肝心です。普段の生活態度や食事や緊急対策などは、充分に注意して過ごしておいた方がいいですよね。

 来年も1年間、健康で楽しく過ごせるように、頑張りましょうね。

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