« ハツラツと元気に生きるために! | メイン | 健康に1年を過ごすための冬のお勧め食材 ! »

2010年10月21日

薬に頼りすぎず元気に冬を過ごすために!

異常気象で暑い日が多かった今年の夏、そして秋から冬へ一気に気候が変化していますが、皆様お元気でお過ごしですか?

 病気になった時は、お医者様または薬局に行って、治療=薬が当たり前になっていますが、もしその薬が効かないとしたら・・・?

 多くの抗生物質が効かない遺伝情報を持つ「多剤耐性菌」。以前から拡大が心配されていましたが、日本の病院内での集団感染が起きてしまいました。細菌やウイルスで抗生物質・抗菌薬が効かないもののことを「耐性菌」「菌が耐性化した」と表現しますが、耐性化した菌にはこれまでの薬が効かないため、通常なら薬で簡単に治せそうな症状が悪化し、命に関わることがあります。多剤耐性菌は何年も前からあるもので、健康な人はかかっても発症しないとされていました。しかし、今年のように夏の暑さが厳しく、身体が少し弱っていたり下痢をしたりと、入院までいかなくとも元気になる力が弱っている方は発症しやすくなります。またスーパー耐性菌と呼ばれる、健康な人にも感染の恐れのある病原性の強い菌も日本で見つかりました。

 一番怖いことは、この菌が発症してしまった時の特効薬が無いこと。抗生物質のおかげで治った病気はたくさんあります。特に手術後は傷口が膿まないように抗生物質を必ず投与されます。戦後、死の病だった肺炎や結核などの病気に打ち勝つため、次々に新種の抗生物質が開発されました。それらの抗生物質によって、現代の私達の健康が守られてきたといっても過言ではありません。

 今では、膀胱炎や風邪、また海外旅行時など安易に使用することが可能になり、その使い過ぎにより、常在菌が突然変異して薬剤耐性菌になるという現象が世界中で起きています。現在はそれに打ち勝つ強い抗生物質開発→それに菌が耐性を持つ→それに打ち勝つもっと強い抗生物質開発、といったいたちごっこが繰り返されています。しかし、今では新たな抗生物質の開発も無い状態のようです。開発には膨大な研究費がかかりますが、新しい抗菌剤を作っても4年くらいで耐性菌が出てきて効きにくくなるため開発に躊躇するメーカーもあるようです。

 皆様はもし風邪を引いた時、お医者様の許可なしに抗生物質を飲みますか?また、お医者様に抗生物質の処方を自らお願いしたことがありますか?
 2004年「抗生物質は風邪に直接効果はなく、使っても有害無益である」として、日本の呼吸器学会・日本小児感染症学会が一般的な風邪には抗生物質を使わない旨のガイドラインを打ち出しています。

 風邪の90%はウイルスが原因であり、このウイルスに効く薬はありません。風邪で抗生物質が効くのは「溶連菌(ようれんきん)」などが原因の、ごく一部の細菌性の風邪だけです。

 風邪薬は、症状を止める効能しかありません。しかし、その症状こそが、身体の自然治癒力が働いているあかしです。熱が出るのは38.5度以上の体温でウイルスが死滅するからですし、痰や鼻水は白血球が風邪のウイルスと戦っているから出るのです。体力を消耗して治癒力を下げてしまうほどの高熱や、ひどい咳が続く時を除けば、症状だけを薬で止めてしまうと、白血球がウイルスをちゃんと処理できなくなくなるので、かえって風邪が長引いてしまうこともあります。
ところが風邪の時に医療費も安いせいか、「予防のため」「念のため」に抗生物質を処方するお医者様と処方されたい人がとても多く存在する事が、抗生物質を安易に使用する事に繋がり、抗生物質耐性菌をどんどん強力にしてしまい、私達を脅かす存在の多剤耐性菌を作ってしまったのではないでしょうか。

 ノルウェーでは、現在耐性菌の感染者が非常に少なくなったそうです。それは25年前から抗生物質を安易に処方することをやめ、製薬会社による広告は制限され、体調不良時の有給休暇が保証されるなど、さまざまな取り組みによるものだそうです。


私達はどうしたらよいのでしょう?

①情報の動向を見守りましょう。
 多剤耐性菌に感染・発症した人がインフルエンザなどにかかると、命の危険さえあります。闇雲に恐がることはありませんが、これからは風邪の季節ですので、「接触感染」を避けるために、マスク・手洗い・うがいなどの基本動作をしっかりと行うと同時に情報を収集しましょう。お年寄りや小さなお子様がいる方は特にルートがはっきりするまで気をつけてください。

②自己判断で抗生剤を飲まないこと。 万が一、多剤耐性菌を発症している人に抗生物質を与えてしまうと、抗生物質が効かないというより、身体の中の良い菌を殺してしまい、病気を治りにくくさせて、ひどくすると死に至らせる事もあります。病気のときは、必ずお医者様の処方に従いましょう。

③常に自分とご家族の身体を健康に保つことを心がけましょう。
 原点に返って新鮮な野菜を中心に食事をしっかり取る事、無理をしない事、疲れを抜いて自分の中の元気になる力を出来るだけ持ち上げておく事が大切です。食事は、なるべくコンビニ弁当などでない「手作り」を心がけましょう。自分の身体に優しいということは地球に優しいことです。


 冬の果物は身体を冷やしますので適量を心がけましょう。冷えている身体に何らかの菌が入ると症状をひどくすることがありますので、冷え性の人はしょうがを少し多めに取ったり、暖かいウコン茶を飲んで常日頃から身体を温めてましょう。
 昔見た「人類が菌に侵される」未来映画のようなことが実際に起きているように思います。多剤耐性菌は、自然に起こったのではなく、私達の生きてきた結果かも知れません。ご自身とご家族を元気で過ごすためには、安易に薬に頼ることを止め、身体と向き合って、まずは無理をしないことが大切です。なかなか身体の元気になる力が戻らない、なるべく早く元気になりたい方にはルチルをお勧めします。ルチルに入っている漢方素材が、皆様の元気にする力を応援し続けます。

〔この話は新聞報道のまだ少ない9月上旬に伺いました。〕

投稿者 right : 2010年10月21日 18:35

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.right-net.co.jp/mt/mt-tb.cgi/757

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)