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2011年3月 1日

春は肝臓を大切にしましょう !

　異常気象のため、各地で大雪の被害がありましたが、やっと春らしい季節となりました。皆様はお元気でお過ごしでしょうか。

春はなんとなく眠かったり、ちょっとイライラしたり、アレルギー症状が出てしまったりする方が多いかと思います。春だからしょうがないと思っていませんか？この困った春の症状は「肝」が関係しています。春はすべての人が肝臓を労わる事が大切です。今回は肝臓のお話をさせていただきます。

　春の肝臓の特徴

　東洋医学では２・３・４月を春とします。人の身体が春を迎える準備を始めるこの時期は、肝臓の働きが、かなり強くなり高まります。強くなる・高まるというと良いイメージで聞こえるかも知れませんが、冬の寒い時期にじっと小さくなって耐えてきた肝臓の働きが一気に高まると、冬の間に溜め込んだ体内の老廃物などを一斉に解毒しようとするため、肝臓にはいつも以上の負担がかかります。　人によっては肝の働きを亢進させすぎることもあります。いわゆる木の芽時に吹き出物や花粉症などのアレルギー症状などを強く出してしまう原因となります。
　春は新しい事が始まる季節。卒業式・入学式・入社式があったり、職場や住所が変わったりと新しい生活を春に始める方も多くいらっしゃいます。中にはその変化についていけない人も出てきます。小学生が中学生、中学生が高校生、そして社会人へ、年齢が上がれば上がるほど制約も多くなってきます。今までの甘えも通用しなくなり、心配事やストレスが溜まります。毎日が負担になり、日々のストレスが積み重なることで、自分が思っている以上に肝臓に負担がかかります。ストレスは肝臓を傷めるのです。
　ご存知のように肝臓は身体に綺麗な血を送る大きな工場ですが、肝臓に負担がかかるとその回転が悪くなります。つまり、綺麗な血が作られにくくなり、肝臓がうつ状態になり、うまくろ過されずに新鮮でない血が身体じゅうをめぐります。実は、これが不眠やうつ病・五月病などの大きな原因なのです。
　
　春は身体の上部にいろいろな症状が現れやすく、目・鼻の近くに悪い血が停滞すればアレルギー性鼻炎、頭に停滞するとイライラ・うつ・五月病など、身体全体に停滞すれば情緒不安定、若い女性には生理不順として身体に現れます。停滞しすぎると、疲れやすい、眠れない、反対に昼に眠気が強くなりボーっとしたり、キレやすくなるという症状が現れます。
　自然界でも春一番という強い風が吹きます。外の世界は、冬から春へと動き出します。皮膚や目にあたることで、肝臓以外のものからの刺激も起きて、更に細かい病気も増えます。もともと肝臓の働きが弱っていると、外からの刺激でますます病気になりやすくなります。春は外からの刺激と内からのストレスで他の季節の何倍もの負荷が肝臓にかかりますので、とにかく肝臓を大切にしなければいけません。

　肝臓の労わり方　

　ではその肝臓をどう労わったらよいのでしょうか。
　食事でもサプリメントでも今は簡単に補えるようになってきましたね。春に出る少し苦い食べ物も良いですが、１番のお勧めは、少し酸っぱいものです。　
　レモンでも梅干でも酢の物でも何でも良いですよ。ただし冷え性の人や虚弱体質の人は少なめに、反対に少し血の気が多く、カッカしやすい人は多めに摂って下さい。他の食べ物では、身体を温めながら鼻にツンツン来るようなもの、例えば、ねぎや生姜、にんにくなどもお勧めです。また味噌、うどんなどの麺類も春の肝臓を労わります。いろいろな素材を料理にうまく取り入れてください。
　飲みものでは、緑茶やウコン茶がお勧めです。いつも眠くて物事をまとめられない、朝に目が覚めにくいひとは濃い目の緑茶、イライラしたり情緒不安定・花粉症の人にはウコン茶がお勧めです。
　ご自身の体質に合ったものを食事に少しでも取り入れると体調は良くなります。ご自身の身体は自分で作っていくものです。日々小さなケアこそ、私達が元気にハツラツと長生きすることに繋がります。

　サプリメントでは、肝臓のケアにはルチル・醗酵ウコン茶・クルクミンがお勧めです。今回お話をした春の症状でお悩みの方は、ぜひお試し下さい。肝臓を傷めやすい春は、食事とサプリメント、簡単な体操のトリプルで早めに労わって楽しい春にしてくださいね。

　人は年を重ねただけでは決して老けません。理想を失ったときに老けていきます。はつらつとした楽しい人生にするために、小さな希望を持ちましょう。そしてその希望を叶えるためには、やはり健康第一。大切な肝臓をケアして楽しい春を過ごしましょう。

投稿者 right : 2011年3月 1日 14:24

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