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2013年8月21日

介護生活は、ほんとに大変!

 皆様お元気でいらっしゃいますか?残暑厳しい中、お身体大丈夫でしょうか。一年間のご無沙汰申し訳ございませんでした。
 皆様にご挨拶も無く、突然休講致しましたのは、昨年の秋から90歳になった私の母の『認知』の症状が急に進行し始め、誰かが常に見ていないと何をしでかすかわからない状態になったのです。
 この一、二年、まだらにおかしかったのですが、ヘルパーさんやまわりの方々に助けていただき順調に毎日を過ごしておりましたが、ある日『お金を取られた』『物が無くなる』と騒ぎだし『食事をさせてもらえない』『みんなからいじめられている』などを近所中に訴え歩き、交番に助けを求めたりと、小説かテレビドラマの世界のような展開になったのです。
 友人や知り合いの方達からいろいろな「認知症」の話は聞いておりましたし、いずれは来るかもと、覚悟はしていましたが、ついに来たか!です。
 認知症...程度の差はあれ、誰にも訪れる老化の症状、長生きと引き換えに起こる、ありがたくない病です。イキイキ生活通信を読んで下さっている方の中にも大変な介護をなさっている人もいらっしゃるでしょう。本当にご苦労様です。
 私には関係ないと今は他人事のように思っている人もいると思いますが、いづれは親、連れ合い、兄弟、姉妹と、かならずやって来ます。もちろん自分自身にもそのやっかいな病いは、現われるかもしれないのです。
 介護施設を利用したら済むことだと言われる方もいますが、それもケースバイケースです。すんなり入居できる所があれば良いのですが、なかなか条件や希望に合う所が見つからなかったり、他の事情があったりと「家」で見守らなければならない事態も、たくさん発生しています。
 程度はどうあれ認知症の方を支える家族の人は大変ですし、決して楽ではありません。「壊れてゆく人」と毎日つき合っていかなければならないからです。きれいごとでは済みません。
 私も母の介護を通して、たくさんのことを学びました。一番強く思ったことは、元気で長生きは素敵なことだけど、恍惚の長生きは避けたい。長生き=迷惑になってはいけない、理想は最後のエンディングベルが近づくその時まで、出来るだけ子供や周りの人々の生活を邪魔してはいけないということです。
 そんなに都合よくはいかないでしょうが、それが出来たら最高の人生ではないかなと思います。身体の病と違って脳の老化(病)は、時間をかけてやって来ます。常日頃から、自分自身をケアしてこそ老いは遅らせることが出来るはずです。
 野菜の多い食事、軽い運動、本を読む、映画を観る、字を書く、適度の睡眠、笑いのある生活、歳だから無理とあきらめない。このような当たり前のことも大切なのではないでしょうか?私達は顔が違うようにひとりひとり、皆身体の構造にも違いがあります。
 歳を取っても若々しい方もいらしゃれば、お歳の割りに老けた方もいらっしゃいます。これはという身体の病気の無い方は、何をしたら、どうやったら自分の『脳』が喜ぶのか、活発になるのか考えてみるのもいいかも知れません。
 老化を遅らせる薬、認知症を治す薬は、いずれ出来るでしょう。その時が来るまでは自分でケアするしかないのです。今から身体も脳も心も鍛えましょう。新しいことにチャレンジしたり、パソコンを覚えたりと『脳』に刺激を与え、シナプスを増やしましょう。
 今日も母は元気です。リッチロンを、かなり多めに飲ませてから少しだけ落ち着いてきた様に思います。(認知症には波があるかもしれません)。先は見えませんが、私も気を抜いて周りの方々に助けていただきながら、母の寿命とつき合っていこうと思っています。
 そして私自身、爽やかな老後が迎えられる様、日々少しづつ努力を重ねていくつもりです。

投稿者 right : 2013年8月21日 21:20